よくあるご質問FAQ
お客様から寄せられる、よくあるご質問を掲載しております。
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お気軽にご質問ください。
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ご購入について
Q.特別料金払うので納期短縮できませんか?
A.
弊社ではご注文いただいた順に生産計画を立てて順次生産を行っております。
特別料金などをいただいて優先するといった対応は行っておりません。
何卒ご了承お願いいたします。
Q.対応している運送会社を教えて下さい
A.
2020年4月時点で利用している運送会社と簡単な特徴と利用方法を明記しています。
・西濃運輸カンガルー便 中・大型荷物の出荷
・ヤマト運輸(クロネコヤマト) 小・中型、個人向け荷物の出荷
・佐川急便 大型、大型荷物の代引き対応時(送料割高)
・日本郵便 小型、定形、伝票などの書類郵送
・日本通運 大口荷物の出荷
・福山通運 一部メーカー直送時
・松岡満運輸 北海道向け荷物の出荷
・飛騨運輸 愛知、岐阜などの特定地域への出荷
・DHL 国外向け(国際宅配便)
その他、ご指定があれば対応可能です。
お気軽にご相談ください。
〈関連FAQ〉 ・届け先を運送会社の営業所止めにすることはできますか? ・出荷まで何日かかりますか?
Q.出荷まで何日かかりますか?
A.
サイズ・数量・時期によって多少前後するため、あくまで目安となります。
※製品在庫がある場合の日数となります。
容器・BOXなどの成形品全般 = 受注後 1-3営業日
球・特殊容器 = 受注後 2-5営業日
板・カット加工品 = 受注後 3-5営業日
加工用ブロック本体 = 受注後 2-5営業日
造形品(無塗装) = 受注後 15-40営業日(規模・数量によります)
塗装・コーティング = +10-15営業日
その他仕入れ品 = メーカー規定により都度ご確認。
新規金型成形品 = 受注後 40-50日程度
※各種在庫不足・受注生産品の場合は別途お打ち合わせとなります。
Q.御社製品はホームセンターとかで販売していませんか?
A.
2020年3月現在ホームセンターさんでの販売はございません。
Q.届け先を運送会社の営業所止めにすることはできますか?
A.
対応しております。
弊社では西濃運輸・ヤマト運輸・佐川急便で配送しています。
お客様の上記3社最寄り営業所をお知らせいただければ対応いたします。
Q.梱包方法の指定はできますか?
A.
A.「可能です。※形態によっては別途費用がかかる場合があります。」
通常ですとナイロン2重袋、プチプチ、ダンボールなどで梱包しておりますが、
ご要望があれば可能な限り対応するようにしております。
Q.継続して使う特注品を在庫してもらえないですか?
A.
Q.「継続して使う特注品の発泡スチロールを在庫してもらえないですか?」
必要な時にすぐ入荷できるようにしたいと思っています。
A.「通常ですと特注品(オーダーメイド品・受注生産品など)の在庫はお断りしております。」
ただし、事前にお支払いをいただいた分を一定期間在庫として保管するなどの対応は
ご相談のうえお受けしている事例もございます。
Q.図面などファイル添付の方法を教えてください。
A.
お問合せフォームには添付機能がございませんので、下記2つの方法でお願いいたします。
1) フォームから問い合わせ後に【自動返信】で確認のメールが送信されますので、そのメールに添付して
ご返信ください。
2) 下記メールアドレスに直接添付して送信してください。
件名は【 ”貴社名(個人の場合お名前)” 発泡スチロールの件】とご入力してください。
〈関連FAQ〉 ・対応している運送会社を教えて下さい ・発注はどうやってするの?
Q.お見積のメール(またはFAX)の内容の有効期間(期限)はいつまでですか?
A.
発行(配信)より1ヶ月間です。
・FAXまたはPDFでのお見積書の場合:発行日より1ヶ月間
・メール文書でのお見積りの場合:メール配信日より1ヶ月間
※○ヶ月有効なお見積書が欲しいといった場合はご相談ください。
〈関連FAQ〉
Q.球や半ワン商品購入の際にかかる場合がある、ロット割れ手数料とはなんですか?
A.
一回の発注ロットを下回る場合にかかる小分けのための手数料のことです。
箱(容器)などと異なり、球や半ワン商品は小分けのため 数量を数えるのに手間と時間が掛かりますので
手数料をいただいております。何卒ご了承お願い致します。
※複数の種類で小分けが発生した場合、数量によって”一式”で頂く場合と”各種類ごと”でロット割れ手数料を
いただく場合があります。詳しくはご相談下さい。
〈関連FAQ〉
Q.壊れた(壊れてた)場合の保証はありますか?
A.
1)配送中の事故や不良品などの場合
商品の品質については万全を期しておりますが、万一商品が破損・汚損
していた場合、ご注文と内容が異なる場合は到着後7日間以内にご連絡ください。
返品・交換をさせていただきます。(送料は当社が負担いたします。)
2)お客様のご都合による場合(お客様が持ち運び中や使用中の破損)
誠に申し訳ございませんが保証できません。
但し、容器の未開封・未使用品の場合はご相談ください。
(この場合は送料などお客様にご負担いただくことがあります。)
※到着後8日間を過ぎた場合や一切の保証をお受けできません。
何卒ご了承お願い致します。
Q.電子マネーでのお支払いは可能ですか?
A.
当サイトでは電子マネー決済には対応しておりません。
何卒ご了承お願い致します。
Q.お見積メールに記載されている「納期約○日間」は、営業日での日数ですか?
A.
土日祝を含めない営業日による日数です。
あくまでも目安として表記していますので、多少日程は前後致します。
◎納期表記は主に下記3パターンで表記しております。
■お振り込み確認後の発送の場合
『お振込み確認後 約○○日間』
ご入金が確認できてから商品生産・発送となります。
■代金引換の場合
『受注後 約○○日間』
ご注文いただいた段階で商品生産・発送の手配を行います。
■着日指定がある場合など
『納期 ○○月 ○○日 ※○○日○○時までにご入金下さい。』
『納期 ○○月 ○○日 ※○○日○○時までにご注文ください。』
【注意事項】
※北海道・沖縄・離島など一部地域の納期について
配送において出荷から到着まで通常より日数がかかる場合、表記された日数より長引く場合がございます。
※祝日について
表記された日数には祝日は含まれておりません。
※大雪や台風などの災害時について
不測の事態において表記された日数より遅れることがございます。
何卒ご理解の程お願い致します。
〈関連FAQ〉
Q.商品の在庫を知りたいのですが、サイト上で確認できますか?
A.
商品の在庫につきましてはサイト上で確認することができません。
大変お手数をお掛け致しますが、Tel・またはメール等でお問合せください。
※在庫があるのは既成の箱(容器)と球・半ワンの一部商品みとなります。 オーダーメイドのカット加工品や円柱・円すいなどは受注生産となりますので ご注文いただいてからの生産となります。 何卒ご了承お願い致します。
その他ご不明な点がございましたらお気軽にご相談下さい。
Q.代金引換について詳しく教えてください
A.
代金引換は、商品お受け取りの際に運送会社ドライバーの指示に従って、メールにてお知らせした金額をお支払いください。
【注意】
・オーダーメイド商品や宅配160サイズを上回る商品に関しましては 代金引換でのお支払いはできません。
・離島など一部地域で、代金引換が可能な運送会社が対応できない場合も ございます。
・代金引換の場合は、運送会社より発行される伝票の控えが正式な領収書となります。そのため、配送先のご名義が領収書の宛名となりますのでご注意下さい。
※宛名変更や弊社名義の領収書が必要な場合は別途ご相談下さい。
・お支払総額が10万円を超える高額な場合などで、銀行先振込でのお支払いをお願いすることがございます。何卒ご理解の程お願い致します。
Q.お支払い方法は選べますか?
A.
基本は『銀行先振込』『代金引換』の2つとなります。
但し、オーダーメイドの商品に関しましては『銀行先振込』のみとなります。
また、宅配サイズが160cm(タテ+ヨコ+高さ)を超える場合に代金引換便が利用できません。
詳しくはご相談下さい
Q.発注はどうやってするの?
A.
まず必ず御見積をさせていただきます。
その後、金額をご確認のうえご発注お願い致します。
【メールの場合】
お見積連絡後、メールで下記内容のご発注メールをご連絡ください。
■ご発注する旨
(例)「この内容で発注します」
■ お届け先の内容
ご住所・電話番号・会社名(個人の場合不要)・ご担当者様
■商品内容
品名・規格・数量・単価
※お見積メールのコピーが便利です。
【FAXの場合】
お見積連絡後、FAXで下記内容のご発注FAXをご連絡ください。
■ご発注する旨
(例)「この内容で発注します」※見積書に手書きで可
■お届け先の内容
ご住所・電話番号・会社名(個人の場合不要)・ご担当者様
■商品内容
品名・規格・数量・単価
※御見積書に手書きで「発注書」と書くだけでも大丈夫です。
〈関連FAQ〉
Q.お振込み先はどこに載っていますか?
A.
ご発注のメール・FAXをいただきました際に ご返信という形でご連絡させていただきます。
Q.大量に注文すれば安くなりますか?
発泡スチロールの特性・性能について
Q.発泡スチロールの熱伝導率とは?
A.
発泡スチロールの熱伝導率とは、「熱の伝わりやすさ」を表しており、
熱伝導率が高いほど熱が伝わりやすく、低いほど伝わりにくくなります。
発泡スチロールの熱伝導率は、一般的に非常に低い値を持ちます。 熱伝導率は物質が熱を伝える能力を示す指標で、単位は「W/m・K」で表され、 物体の厚さ1m、温度差1℃当たりの熱の移動量を表しています。
発泡スチロールはその軽量性と断熱性能から建築や包装材料として広く使用されています。 断熱材では限りなく0に近いほど断熱性能が高いことを表します。
一般的な発泡スチロールの熱伝導率は通常、0.033 W/(m·K)から0.040 W/(m·K)の範囲にあります。 この値は、密度や製造方法によって異なることがあります。 低い熱伝導率は、発泡スチロールが断熱材として非常に効果的である理由の一つです。 熱伝導率が低いため、外部からの熱の侵入を抑制し、内部の温度を一定に保つのに役立ちます。 数値が異なる場合でも発泡体製品の厚みを増やすことで、断熱性能を高めることが可能です。
ただし、具体的な製品や材料の熱伝導率は製造元やタイプによって異なることがあるため、 特定の製品に関する正確な情報を知りたい場合は、製品の仕様シートや製造元の情報を参照することをお勧めします。
〈関連FAQ〉 ・発泡スチロールはなぜ高い断熱性能があるの? ・発泡スチロールの導電性とは?(帯電防止との違い)
Q.発泡スチロールの架橋とは?
A.
発泡スチロールの架橋とは、原料のポリマー同士を連結し物理的・化学的に性質を変化させる反応のことです。
材料の製法の一つと考え、電線架橋・化学架橋などの名称により、材質の質感が変わることが一つの特徴であり、
架橋することにより原料に更なる効果(耐薬品性等)をもたらすことがあります。
通常、発泡スチロールは非架橋の状態で製造され、この状態では材料は脆弱で、熱に対する耐性が低く、 低密度であるため、特定の用途には適していないことがあります。 架橋プロセスは、発泡スチロールの物性を向上させ、以下のような特性をもたらします:
1.強度向上: 架橋により、発泡スチロールの強度が向上し、より耐久性のある製品を製造できます。
2.熱安定性: 架橋により、材料の熱安定性が向上し、高温に耐える能力が向上します。 これにより、高温環境での使用に適しています。
3.圧縮強度の向上: 架橋により、発泡スチロールは圧縮に対する強度が向上し、クッション材や絶縁材としての性能が向上します。
4.化学的安定性: 架橋により、材料は化学的に安定し、溶剤や薬品に対する耐性が向上します。
架橋は、さまざまな方法で行われますが、一般的な方法は放射線架橋と化学架橋です。 放射線架橋では、高エネルギーの放射線(通常は電子ビームやガンマ線)が使用され、分子構造を変化させます。 化学架橋では、架橋剤と呼ばれる特定の化学物質が使用され、ポリスチレン分子間の架橋結合を形成します。
架橋された発泡スチロールは、絶縁材、包装材、建築材料などのさまざまな用途で使用されており、 その特性により、幅広い産業で重要な役割を果たしています。
〈関連FAQ〉 ・発泡スチロールのセルとは? ・発泡スチロールの耐薬品性とは?
Q.発泡スチロールの独立気泡とは?
A.発泡スチロールの独立気泡とは、この材料の構造における特定の要素を指します。
発泡スチロールは、通常、多数の小さな気泡が密に配置されている材料です。 これらの気泡はポリスチレン樹脂が発泡させられた結果、材料内部に形成されます。独立気泡は、この中で特定の気泡が他の気泡と独立して存在する状態を指し、 水分や空気を通しにくく、気泡の中の空気も抜けにくい性質があります。 そのため、独立気泡のウレタンフォームはパッキン材やタイヤのチューブ、水泳補助用具などにも使われます。
独立気泡を持つ発泡スチロールは、他にも、断熱材やクッション材料として使用されます。 これは、気泡が独立していることによって熱伝導が低く、絶縁効果が高まり、また衝撃吸収性が向上するためです。 このような独立気泡を持つ発泡スチロールは、工業製品、包装材、建築材料など多くの用途で利用されています。
〈関連FAQ〉 ・発泡スチロールの連続気泡とは? ・発泡スチロールの止水性とは?
Q.発泡スチロールの連続気泡とは?
A.発泡スチロールの連続気泡とは、その構造における特定の特徴を指す言葉です。
発泡スチロールは通常、ポリスチレン樹脂を発泡させて作られ、多数の微小な気泡が 材料内に均等に分布していることが一般的です。 これらの気泡は通常、発泡剤を加熱した際に生成され、材料が膨張して軽くなり、断熱性や衝撃吸収性が向上します。連続気泡とは、この発泡スチロール内の気泡が、均一に連続して分布していることを指します。 つまり、気泡同士が切れ目なくつながっている状態で、水分や空気を通しやすい性質があります。 そのため、洗剤などの泡立ちがよく、保水力も高いため、洗浄用のスポンジや水耕栽培用のスポンジとして 使われています。
この構造は通常、高品質な発泡スチロール製品に求められる特性であり、 製品の強度や断熱性を高めるために設計されます。
発泡スチロール製品は、包装材、断熱材、建築材料、食品容器など多くの用途で使用されており、 その構造の特性は製品の性能に影響を与えます。 連続気泡の発泡スチロールは、均一な気泡構造により優れた絶縁性と強度を提供し、 多くの異なる用途で利用されています。
〈関連FAQ〉 ・発泡スチロールの独立気泡とは? ・発泡スチロールのセルとは?
Q.発泡スチロールの圧縮応力とは?
A.発泡スチロールの圧縮応力とは、圧縮力(物をつぶす方向の力、引張力の反対)を加えた時、
部材内部に生じる力(内力)です。圧縮応力は、外部から加えられた圧力または力に対する材料の応答で、 発泡スチロールは軽量で空気が多く含まれている材料であるため、圧縮応力は比較的低いことが一般的です。
発泡スチロールは、クッション材料や断熱材として広く使用されており、 圧縮応力が低いことはこれらの用途に適しています。 発泡スチロールは圧縮されたときに、多くの空気が押し出され、 材料が圧縮された状態を維持しにくい性質を持っています。
ある物体に対して、圧縮方向に力(荷重)をかけた際、その外力のことを圧縮荷重と呼びます。 この圧縮荷重は言葉の通り荷重であるため、その単位は「N(ニュートン)」や「kgf(キログラム重)」で表します。
一方で、応力とは単位面積あたりの荷重のことであるため、圧縮荷重の単位は普通の圧力と同じ 「Pa(パスカル)」で表現することができます。
よって圧縮応力と圧縮荷重の換算(変換)としては、圧縮応力=圧縮荷重÷面積で求める値で 単位は「kpa」で表し、数値が小さい程柔らかい傾向にあります。
圧縮応力は一般的に材料の特性や使用される状況に依存し、材料の密度、厚さ、および 圧縮速度などの要因が影響を与えます。 この圧縮応力の特性は、材料工学や設計において重要であり、材料の選択や設計プロセスにおいて 考慮されることがあります。
〈関連FAQ〉 ・重量物を載せた場合どの程度圧縮されるのか? ・発泡スチロールの見かけ密度とは?
Q.発泡スチロールの見かけ密度とは?
A.
発泡スチロールの見かけ密度とは、発泡体1㎡又はあたりのフォームの重量(kg)のことで、 材料がどれだけ詰まっているかを示す指標です。 密度の値が小さくなるほど空気を多く含むため、フォームは軽く、柔らかくなります。通常、見かけ密度は質量と体積の比率として表されます。 発泡スチロールは、多孔質の材料であり、その内部に気泡が含まれています。 見かけ密度は、この内部の気泡を考慮に入れた総体積に対する質量を示すものです。
具体的な数値は、発泡スチロールの製造方法や用途によって異なります。 一般的に、発泡スチロールの見かけ密度は低密度から高密度までさまざまで、通常、 グラム/立方センチメートル(g/cm³)またはキログラム/立方メートル(kg/m³)で表されます。 ※「g/㎤」は「JIS K 6767」の考えに基づいたものであるため、他の試験規格では、 見かけ密度の定義が異なる場合があります。
例えば、食品包装などに使われる低密度の発泡スチロールは通常、0.02 g/cm³から0.05 g/cm³の範囲になります。 建築材料などに使われる高密度の発泡スチロールは、0.1 g/cm³以上になることがあります。
したがって、特定の発泡スチロールの見かけ密度はその製品の仕様や用途に依存し、 製造業者や販売業者から入手できるはずです。 製品に関する詳細情報を提供してもらうことで、特定の発泡スチロールの見かけ密度を知ることができます。
〈関連FAQ〉 ・各種数値(倍率・比重・密度・質量)の求め方は? ・発泡スチロールの硬度による違いとは?
Q.発泡スチロールの硬度による違いとは?
A.
発泡スチロールの硬度による違いとは、材料の密度とセル構造の細かさに関連しています。
発泡スチロールの一番硬い数値を100とした場合、 比較するとどれくらいの硬さか(もしくは軟らかさか)を数値で表しています。
例えば硬度10°の場合は人の肌程度をイメージしてください。
発泡スチロールは通常、2つの主要な硬度グレードで利用可能であり、それぞれ異なる特性を持っています。
1.ハード(高密度)発泡スチロール: ・高密度の発泡スチロールは、セル(気泡)がより小さく、より密に配置されています。 ・これにより、材料はより硬く、強固で耐久性があります。 ・高密度の発泡スチロールは通常、絶縁材料、保護材、建築材料などの用途に使用されます。
2.ソフト(低密度)発泡スチロール: ・低密度の発泡スチロールは、セルが大きく、間隔が広がっています。 ・これにより、材料は柔らかく、衝撃吸収性に優れています。 ・低密度の発泡スチロールは通常、包装材、クッション材、プロテクトパッドなどの用途に使用されます。
発泡スチロールの硬度は、材料の目的や使用状況に応じて選択されます。 硬い発泡スチロールは重い物体のサポートや保護に適しており、柔らかい発泡スチロールは軽量で 衝撃吸収性が必要な場合に適しています。 硬度による違いは、発泡スチロールが幅広いアプリケーションで使用される多目的な材料であることを示しています。
測定方法により硬度の数値が変わる為、詳しい基準が必要な場合はお問い合わせください。
〈関連FAQ〉 ・発泡スチロールの倍率による違いとは? ・重量物を載せた場合どの程度圧縮されるのか?
Q.発泡スチロールの倍率による違いとは?
A.
発泡スチロールの倍率による違いとは、大きく発泡された発泡スチロールは気体の比率が大きく軽くなり、
小さく発泡された発泡スチロールは気体の比率が小さく重くなります。 原料によって同じ発泡倍率でも硬さや弾力強度などが異なりますが、倍率は一般的に高い(数字が大きい)ほど 柔らかく、倍率が低い(数字が少ない)ほど硬く感じます。 発泡スチロールは、異なる倍率(セル倍率またはセル構造)によって異なる特性を持つことがあります。 セル倍率は、発泡スチロールの構造におけるセルの大きさと配置を指します。 以下に、異なるセル倍率による違いについて説明します。1.遮熱性能: 高いセル倍率(小さなセル)の発泡スチロールは、より優れた遮熱性能を提供します。 小さなセルは空気の移動を防ぎ、断熱材として優れています。 これは建築材料として使用され、建物の断熱材として役立ちます。
2.強度と剛性: 低いセル倍率(大きなセル)の発泡スチロールは、通常、軽量で柔軟で、比較的低い強度と剛性を持ちます。 高いセル倍率のものは、通常、より高い強度と剛性を備えています。 これは、包装材料や保護材として使用されることがあります。
3.衝撃吸収性: 低いセル倍率の発泡スチロールは、衝撃吸収性に優れており、商品を保護するのに適しています。 特に運送業界で使用されます。
4.密度と耐久性: 高いセル倍率の発泡スチロールは通常、低い密度を持ち、軽量ですが、比較的脆弱であり、 耐久性が低い場合があります。 一方、低いセル倍率のものは高密度で、比較的耐久性があります。
どのセル倍率が適しているかは、使用目的に依存します。 遮熱性が必要な場合は高いセル倍率の発泡スチロールが適しており、衝撃吸収性が必要な場合は 低いセル倍率のものが適しています。 また、用途に応じて厚さや形状も選択されることが一般的です。
〈関連FAQ〉 ・発泡スチロールの独立気泡とは? ・発泡スチロールの硬度による違いとは?
Q.発泡スチロールの導電性とは?(帯電防止との違い)
A.
発泡スチロールは絶縁体であり、導電性をほとんど持たない特性を持つため、
電気を通さない材料として広く使用されています。
しかし、その絶縁体の特性から静電気を帯電しやすいという特徴もあります。
つまり、物体が擦れ合ったりすると、電子の移動により静電気が発生し、
これが発泡スチロールに蓄積するのです。 導電性と帯電防止は異なる概念です。
導電性とは物質が電気を伝える能力を指し、金属等に見られます。
一方、帯電防止とは、静電気の蓄積を防ぐための性質や対策を指します。
発泡スチロールの帯電防止対策としては、帯電防止剤の塗布や、導電性の素材を混入することで
静電気を逃がす方法があります。
しかし、これらの方法は導電性を持たせるものではなく、静電気の蓄積を防ぐためのものです。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールの耐溶剤性とは?
A.
発泡スチロールの耐溶剤性とは、塗膜が溶剤に浸っている状態でも変化しにくい性質のことを言います。
塗膜の耐溶剤性の評価は、評価対象を規定の溶剤に浸し、所定の時間が経過した後に、
塗膜の変化(ふくれや割れ、はがれ、色、つや、溶け出し)、溶剤の外観変化を確認し、評価を行います。
発泡スチロールは一般的には溶剤に弱いと言われています。
これは、発泡スチロールが主にポリスチレンというプラスチックから作られ、
このポリスチレンが多くの有機溶剤に対して溶解または軟化する性質を持つためです。
例えば、アセトンやトルエン、エタノール等の溶剤が発泡スチロールに接触すると、
表面が溶けたり、形が崩れたりする可能性があります。
また、これらの溶剤が内部に浸透すると、発泡スチロールの絶縁性や保温性が低下する恐れもあります。
したがって、発泡スチロールを使用する際には、溶剤との接触を避けることが重要となります。
これが発泡スチロールの「耐溶剤性」に関する一般的な知識です。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールの耐薬品性とは?
A.
発泡スチロールは、その軽量性と断熱性能から、包装材や建築材料として幅広く使用されています。
しかし、発泡スチロールの耐薬品性については、どのような化学物質に対して耐性を持っているのか
疑問を抱く人もいます。
この記事では、発泡スチロールの耐薬品性について詳しく解説します。
発泡スチロールは、一般的な状況下では多くの一般的な薬品に対して耐性を持っています。
例えば、酸やアルカリなどの一般的な化学物質には比較的耐性があります。
また、多くの溶剤や燃料にも一定の耐性があります。
そのため、一般的な使用状況での短期間の接触や一般的な環境下では、発泡スチロールはその性能を保ちます。
ただし、一部の特殊な化学物質や溶剤に対しては、発泡スチロールは攻撃を受ける可能性があります。
例えば、一部の強力な有機溶剤や酸に長時間曝されると、発泡スチロールは変形、膨張、または溶解する
可能性があります。そのため、特定の薬品との接触が予想される場合には、発泡スチロールの代替材料を
検討することが重要です。
発泡スチロールの耐薬品性は、その密度や品質にも影響を受けます。
一般的に、高密度の発泡スチロールはより耐性があります。
また、表面処理やコーティングによって、さらなる耐薬品性を向上させることもできます。
特に、防水コーティングや塗装は、発泡スチロールを特定の薬品から保護するのに効果的です。
結論として、発泡スチロールは一般的な薬品に対しては耐性がありますが、特定の強力な溶剤や酸には
注意が必要です。特定の薬品との接触が予想される場合は、代替材料の使用を検討するか、適切なコーティングを施すことを検討してください。また、発泡スチロールの密度や品質にも注意し、より高密度の製品を選ぶことが
耐薬品性の向上に役立ちます。
重要な点として、発泡スチロールの耐薬品性は、接触時間や温度などの要素にも影響を受けます。
化学物質との長期間の接触や高温環境下で使用される場合は、試験や専門家の助言を求めることを
おすすめします。製品のメーカーによる指示や推奨事項を遵守することも重要です。
最終的には、発泡スチロールを使用する際には、特定の薬品についての情報を調査し、
適切な代替材料を検討することが重要です。また、薬品の取り扱いには安全対策を講じ、
環境や人体に悪影響を及ぼす可能性がある場合には、適切な措置を取ることが不可欠です。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールの耐候性とは?
A.
発泡スチロールは、その軽量性と断熱性能から、多くの用途で広く使用されています。
しかし、発泡スチロールの対候性については、気候条件によってどのように影響を受けるのか
疑問を持つ人もいます。
この記事では、発泡スチロールの耐候性について詳しく説明します。
発泡スチロールは、一般的な気候条件下では非常に耐候性があります。
例えば、通常の降雨、湿度、一般的な温度範囲であれば、発泡スチロールは変質せず、性能を維持します。
そのため、屋内および屋外の環境で使用される建築物や構造物において、発泡スチロールは有用な材料と
なります。
ただし、極端な気候条件下では、発泡スチロールの性能に影響を与える可能性があります。
例えば、非常に高温の環境では、発泡スチロールが軟化したり変形したりする可能性があります。
同様に、極寒の環境では発泡スチロールの脆化や破損が起こる可能性があります。
さらに、長期間にわたる紫外線の曝露も、発泡スチロールに影響を与えることがあります。
直射日光にさらされる場合、発泡スチロールの表面が劣化し、変色やクラックが生じる可能性があります。
そのため、屋外での使用の際には、適切なUV安定剤を含んだ防水コーティングや塗装を施すことが推奨されます。
総じて言えば、発泡スチロールは通常の気候条件下では優れた耐候性を持っていますが、
極端な気温や長期間の紫外線曝露には注意が必要です。
特に屋外で使用する場合は、適切な保護措置を講じることが重要です。
適切なメンテナンスや定期的な点検を行うことで、発泡スチロールの寿命と性能を最大限に
引き出すことができます。
〈関連FAQ〉
Q.重量物を載せた場合どの程度圧縮されるのか?
A.
発泡スチロールは、その軽量性と強度を兼ね備えた特性から、さまざまな用途で使用されています。
しかし、重い物体を発泡スチロールの上に載せると、その圧力によって発泡スチロールが圧縮される
可能性があります。
この記事では、発泡スチロールへの重量物の載荷による圧縮について詳しく解説します。
まず、発泡スチロールは軽量であるため、通常の日常的な使用では問題なく重量物を支えることができます。
しかし、重量物の種類や分布、時間の経過によっては、発泡スチロールの表面に圧力がかかり、
一時的または永続的な変形が生じることがあります。
発泡スチロールの圧縮は、その密度や厚さにも影響を受けます。
一般的に、密度の高い発泡スチロールは、より大きな重量に対しても圧縮が少なくなります。
また、厚い発泡スチロールもより重い物体に対して耐圧性が高くなります。
ただし、極端な重量物や局所的な負荷が発生した場合、発泡スチロールは一時的または永続的な変形を
受ける可能性があります。特に小さな面積に集中的な重量がかかると、発泡スチロールが圧縮されてしまう
ことがあります。このような状況では、発泡スチロールの下に適切な補強材やサポートを追加することが
推奨されます。
最終的な圧縮の程度は、発泡スチロールの品質、重量物の分散度、および時間の要因によっても異なります。
長期間にわたる重い負荷や繰り返しの負荷がかかる場合は、発泡スチロールの変形がより顕著になる
可能性があります。
重量物を発泡スチロールの上に載せる際には、使用環境や負荷の予測を考慮し、必要に応じて補強措置を
講じることが重要です。
また重量物を載せた場合どの程度圧縮されるのかは、圧縮応力(kPa)の数値をもとに想定することが可能です。
例えば質量1,000kgに働く重力が9.8Nを軸に計算します。
質量(kg)×9.8N÷力を受ける面積㎡(メートル×メートル)Pa÷1000=kPa
で表すことができ、例えば数値が「500kPa(25%圧縮応力)」とあれば、
厚み10㎜→7.5㎜にするには、500kPaの上からの圧力が必要と計算することが出来ます。
※実使用上はその他の数値も加味した判断が必要となります。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールの止水性とは?
A.
発泡スチロールは、その軽量性や断熱性能などの特徴から、建築業界で広く使用されています。
しかし、発泡スチロールの止水性については、疑問を抱く人もいるかもしれません。
そこで、この記事では、発泡スチロールの止水性について詳しく説明します。
まず、発泡スチロールは、その構造上、通常の条件下では水を吸収しません。
発泡スチロールは、微細な気泡が連続的に閉じ込められているため、水分の浸透を防ぐバリアとなります。
このため、室内や屋外の環境で、発泡スチロールを使用した建築物や構造物は、通常の雨や湿気から
十分な保護を受けることができます。
ただし、完全な防水性能を期待する場合には、追加の処理や材料が必要になることがあります。
例えば、屋外で使用する場合には、発泡スチロールの表面に防水コーティングを施すことで、
耐水性を高めることができます。また、発泡スチロールを使用した地下構造物や水槽など、
水密性が重要な場合には、専用の防水材料を追加することが一般的です。
さらに、発泡スチロールは熱可塑性の材料であるため、高温や火災にさらされると変形や溶解する
可能性があります。そのため、発泡スチロールを火災に曝すリスクのある場所で使用する場合には、
適切な防火対策が必要です。
結論として、発泡スチロールは通常の条件下で水を吸収しませんが、完全な防水性能を求める場合には
追加の処理や材料が必要です。
使用環境や用途に応じて、適切な防水対策を講じることが重要です。
【また測定方法は下記になります】
発泡スチロールの止水性は、試験片(T10㎜×W10㎜)をセットして圧縮率ごとに漏水がないか、
水深100㎜にしたときまでの時間を測定します。
圧縮率毎に水漏れの有無を確認し、「〇」「△」「✕」で評価を行います。
※圧縮率は20%だとT10㎜→8㎜となります。
※「〇」30分以上水漏れなし、「△」10分以上30分未満に水漏れあり、「✕」10分未満に水漏れあり
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールを溶かす液体はなんですか?
A.
発泡スチロールは柑橘類(レモンやオレンジなど)の皮に含まれる
リモネンという成分に触れると溶けてしまいます。
「なんで溶けるの?」という質問をよくいただきます。
それは発泡スチロールの化学構造がリモネンの化学構造とが
よく似ているため分解されてしまうとされています。
〔発泡スチロール(ポリスチレン)の化学構造〕
リモネンの他にアセトンやベンゼン・トルエン、酢酸エチルなどでも発泡スチロールは溶けます。
●アセトン:これは一般的な溶媒で、発泡スチロールを迅速に溶かします。
ネイルポリッシュリムーバーにも含まれることがあります。
●ベンゼン:発泡スチロールを溶かすことができますが、非常に毒性があり、取り扱いには注意が必要です。
●トルエン:これも発泡スチロールを溶かす溶媒の一つで、取り扱いには注意が必要です。
●酢酸エチル:比較的穏やかな溶媒で、発泡スチロールを溶かすことができます。
特にアセトンがよく溶けるとされています。
ネットでも購入可能ですので興味がある方は溶かして見てください。
Q.発泡スチロールの修復は可能ですか?
A.発泡スチロールは破損すると一般的に修復が難しい素材です。
発泡スチロールは、空気で膨らんだ微細なセルから構成されており、一度破損すると元の状態に戻すことが困難です。 熱や圧力をかけても、通常は元の強度や形状には戻りません。
どのような状態から修復させるかによりますが、まずは破損状態についてご相談いただいた上で、
修復方法やコストなどお打ち合わせ願います。
■これまでにご相談いただいた事例をご紹介します。
ケース1 -発泡スチロール箱の破損-
発泡スチロールの箱が割れた、穴が空いた、といった場合
接着や穴埋めが可能ですが、 強度は新品の物と比べると落ちますので
応急処置といった感じになります。
宅配などでの使用はオススメしておりません。
※箱ですと多くの場合、修復費よりも新品購入の方が低コストで済みます。
ケース2 -発泡スチロール造形物の破損-
造形物の表面が破損した、表面の塗装・コーティングがとれてきたといった場合
穴埋め処理が可能ですが、出張サービスなどは行っておりませんので
やり方や使用する道具のご紹介までとさせていただきます。
※現物をお送りいただいての修復は、弊社が販売した物に限り対応のご相談をお受けいたします。
その他、状況に応じたアドバイス、対応などご不明な点がございましたらお気軽にご相談ください。
〈関連FAQ〉 ・硬くて軽い発泡スチロールはありますか? ・発泡スチロールをさらに膨らませることは可能?
Q.発泡スチロールの膨らむ様子は見れますか?
A.
発泡スチロールが膨らむ様子は、物理的なプロセスに基づいています。
以下にその概要を説明します。
発泡スチロールは、ポリスチレンと呼ばれるポリマーから作られており、微小な気泡が均等に
分散している構造を持っています。発泡スチロールが膨らむ過程は、その中に閉じ込められた気体が
温度や圧力の変化によって動くことに起因しています。
一般的に、発泡スチロールは高温や高圧にさらされると、気泡内の気体が膨張し始めます。
これは気体分子の運動エネルギーが増加するためです。
発泡スチロールの構造には、気泡が拡大する余地があるため、気泡が膨らむと発泡スチロール全体が
膨らむように見えます。 具体的なプロセスは以下の通りです:
◎加熱:発泡スチロールを加熱することで、ポリスチレンの分子が動きやすくなり、気泡内の気体が
膨張しやすくなります。
◎気泡の膨張:加熱によって気泡内の気体が膨張し、気泡の大きさが増します。気体分子は高温下では
より活発に運動するため、気泡内の圧力も上昇します。
◎発泡スチロールの膨張:気泡が膨らむことで、発泡スチロール全体が膨張します。これによって
材料自体が膨らむように見えます。
このプロセスは逆の操作も可能で、発泡スチロールを冷やすことで気泡の膨張を縮小させることができます。
したがって、発泡スチロールが膨らむ様子は温度や圧力の変化による気体の膨張という物理現象によるものです。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールの熟成って何をするの?
A.
原料ビーズに蒸気を当てて膨らませる予備発泡(第一次発泡)直後の発泡粒内部は
100℃に近い飽和蒸気が存在していて、温度が下がるにつれて圧力が急激に低下し
大部分は凝縮して水に戻っていき減圧状態となります。
熟成の工程では、減圧状態を粒内部への空気の浸透によって常圧に戻し、
内部の水分を揮散させています。
熟成の期間は通常ですと丸1日行う、1日熟成の工場が多いとされています。
発泡スチロールの熟成は、通常、材料の物性や特性を改善するために行われ、いくつかの目的があります。
1. 物理的な安定性の向上:
発泡スチロールは脆い材料であり、熟成プロセスを通じて物理的な強度を向上させることができます。
これは、製品が耐久性や長寿命性を持つようにするためです。
2. 密度の調整:
発泡スチロールの密度は、材料の性能や用途に影響を与えます。
熟成プロセスによって、密度を調整し、必要な特性を持つようにすることができます。
3. 表面の仕上げの改善:
熟成によって、発泡スチロールの表面を滑らかにしたり、均一化したりすることができます。
これによって、見た目や触感が向上し、製品の外観が美しくなります。
4. 化学的特性の改善:
熟成プロセスによって、発泡スチロールの化学的な特性が改善されることがあります。
例えば、耐熱性や耐候性を向上させることができます。
5. 製造プロセスの最適化:
熟成は、製造プロセス全体を最適化するためにも使用されます。
特定の条件下での熟成によって、生産性を向上させたり、原料の使用効率を改善したりすることができます。
熟成プロセスは、特定の製品や用途に合わせて調整されることがあります。
製造業者や製品の設計者が、最適な熟成条件を見つけるためにさまざまな実験やテストを行うことが一般的です。
熟成がしっかりされていないと、成形時に融着不良や外観が悪くなるなどの影響があり、
製品の品質に直結する重要な工程となります。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールの電気絶縁性について
A.
プラスチックは電気絶縁性に優れており、発泡体にすることでより優れるとされます。
優れるというのは誘電率を小さくすることができるということになります。
この特性は、発泡スチロールが主に空気で満たされた微小なセルから成る断熱材であるために起因しています。
この構造により、電気が流れるための導電経路が制限され、絶縁性が向上します。
誘電率に関しては理論式があり、気孔率(気体の体積分率)の関数で
実測値に近しい数値がだせるとされています。
※株式会社情報機構社発行の著書【発泡成形】より引用
ただし、完全な絶縁性を期待する場合は、使用状況や環境に応じて注意が必要です。
例えば、高電圧や高周波の場合、厚みや密度、形状などの要因が絶縁性能に影響を与える可能性があります。
また、発泡スチロールは温度や湿度の変化によって物性が変化することがあるため、その点も考慮する必要があります。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールはどうして膨らむの?
A.
発泡スチロールが膨らむのは、その製造過程に由来しています。
膨らませる前の発泡スチロールは原料ビーズと呼ばれる透明のビーズになっています。
この原料ビーズの主成分はポリスチレン(スチロール)ですが、種類に応じて2~7%程度の
発泡剤等が含まれております。
この原料ビーズを加熱すると発泡剤の気化が起こり、同時に蒸気がビーズ内に浸透していき、
膨張して膨らんでいきます。
こうして発泡スチロールは発泡(膨らむ)しています。
〈関連FAQ〉
Q.香り付きの発泡スチロールは作れますか?
A.
発泡スチロールに予め香りを付けた状態で出荷したいとのことで
この様なご質問を受けたことがあります。
発泡スチロール自体に香り付けすることは難しいですが、
表面に香りを発する成分を塗布するなどしての香り付けは可能です。
なお、発泡スチロールを構成する空気中に希望する香り成分を入れる
といったことは、やったこがないのでできるかどうか不明です。
香り付けとは異なりますが、消臭効果が期待できるということで竹粉を
原料に混ぜて成形するという方法を実験した例があります。
弊社でも竹粉入発泡スチロール開発に関わっておりましたが、
生産コスト、実際の効果を確認した結果、ほとんど需要が見いだせない
ということで現在も商品化には至っておりません。
Q.みかんを保存するのに入れたら表面が少し溶けました
A.
みかんの皮に含まれるリモネンという成分により、発泡スチロールが溶ける場合があります。
そのため出荷はダンボール梱包されていることが多いです。
保存するのにも発泡スチロールは不向きですのであまり入れない方が良いです。
どうしても入れたい場合は新聞紙などを敷いて、直接発泡スチロールに触れないようにしてください。
〈関連FAQ〉 ・生肉などを直に入れても大丈夫? ・発泡スチロールの箱で野菜を作りたい
Q.発泡スチロールを圧縮して輸送し、使う時に戻すことはできますか?
A.
残念ながらそういった使い方はできません。
発泡スチロールはスポンジなどと異なり、一度抜けてしまった空気を再び取り込むといったことができない素材です。
そのため、一度圧縮してしまうと復元することができません。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールはなぜ軽いの?
A.
発泡スチロールが軽いのは、98%が空気で構成されているからです。 原料はわずか2%です。
発泡スチロールは、スチロール樹脂を発泡させて作られます。
この過程で、スチロール樹脂の中に微小な気泡がたくさん含まれます。
これらの気泡によって、発泡スチロールは非常に軽量な材料となります。
通常、物質の密度はその質量を空間の体積で割ったもので定義されます。
発泡スチロールは非常に軽く、その密度は低いです。 これは、その体積の大部分が
空気で占められているためです。
空気は非常に軽いため、発泡スチロール全体の質量を増やすことなく、 材料全体の体積を増やすことができます。
この説明をすると 「98%が空気ならふわふわの風船みたいな物ですよね!」 とよく言われますが、
間違いではありません。
【ちょっと豆知識】
空気にも実は重さがあります。空気1Lあたり約1.3gだそうです。
当社の大きな加工用の発泡スチロールブロックだと1kgくらいは 空気の重さなんですよ!(^^)b
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールってどうしてふくらむ(発泡する)の?
A.
発泡スチロールがふくらむ(発泡する)理由は、その製造過程にあります。
発泡スチロールの原料ビーズは、石油から精製されたスチレンモノマーを水中でかき混ぜて、
小さな粒(ビーズ)状にし、そこに発泡剤を加えて作られています。
1. 発泡剤の作用:
スチロール樹脂に発泡剤(通常はペンタンやプロパンなどの液体またはガス状の物質)を混ぜます。
加熱すると、発泡剤が気化してガス状になります。
2. 気泡の形成:
発泡剤が気化すると、スチロール樹脂中に微小な気泡ができます。
この気泡が多数集まることで、スチロールがふくらんで膨張します。
3. 加熱と冷却:
加熱されたスチロール樹脂は流動性が高まり、気泡が形成されやすくなります。
その後、冷却されるとスチロールが固まり、気泡が閉じ込められている状態でスチロール製品が完成します。
このプロセスによって、発泡スチロール製品がふくらむのです。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールの臭い(臭気)が気になります。体に有害な成分は含まれていませんか?
A.
発泡スチロールの臭いについて心配されることがありますが、発泡スチロールに限らず、
様々な素材で特有の臭い(臭気)があります。
通常の発泡スチロール製品は一般的に無臭です。
ただし、発泡スチロールに入れていた食べ物に臭いがついたり、場合によっては製造工程で使用される
化学物質や添加物が残留し、微弱な臭いを放つことがありますが、臭いに有害な成分はありません。
発泡スチロール自体は多くの国で食品用パッケージや建材として広く使用されており、
厳しい規制と安全基準に従っています。
食品衛生法第10条(昭和54年6月)に基づく規格基準に合格しており、 発泡スチロールの成分や
臭いを発する成分は人体にはほぼ影響がありません。
通常の使用条件下では、発泡スチロールから放出される臭いが健康に悪影響を及ぼすことは
ほとんどありませんが、稀にプラスチックアレルギー体質の方や臭いに敏感な方の場合に、
気分が悪くなる場合はございます。
その場合は、新鮮な空気の場所に移って安静にする。
それでも回復が見られない場合は医師の診察を受けて下さい。
なお、強い臭いを感じる場合や体調に異変を感じた場合は、使用を中止し、 製品の製造元に
問い合わせることをお勧めします。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールに文字を書きたいのですが、何を使えばいいですか?
A.
発泡スチロールに文字を書く場合、発泡スチロールの特性を考慮して、 適切な道具を選ぶことが重要です。
当社では、お客様より寸法・番号を記載して欲しいとご要望をいただいた際、水性マジックやゴム印を
使用しています。
水産関係のお客様でクレヨン・クレパスを使用しているところもあります。
なお、通常のクレヨンだと顔料が含まれており、食品容器だと外側にしか使えませんが2014年に
「おやさいクレヨン」という、驚きの食べても大丈夫なクレヨンが開発され、 食品と触れる可能性が
ある内部にも記載が可能になりました。(※当該品使用に限る)
ただ、現在のところ食品容器内部に文字を書きたいといったご要望はないので使ってみたというお話はありませんね。
※「おやさいクレヨン」は弊社取り扱いの商品ではありません。
〈関連FAQ〉
Q.燃えない発泡スチロールはありますか?
A.
燃えない発泡スチロールとして知られる製品は存在しませんが、 発泡スチロールに耐火性を持たせるために
添加物を加えた 「難燃性発泡スチロール」製品があります。
これらは通常の発泡スチロールと比べて火に対する抵抗力が強く、 燃えにくい特性を持っていますが、
完全に燃えないわけではありませんので 火の取り扱いには引き続き注意が必要です。
なお、建材用の発泡スチロールは自己消火性で、火源を取り除けば 単独で燃えることはありません。
〈関連FAQ〉
Q.どれくらいの期間で劣化してしまうの?
A.
発泡スチロールは、環境や保管方法によって劣化の速度が異なりますが、一般的には
非常に長い期間をかけて劣化します。
発泡スチロールは非常に安定した材料であり、外部の影響を受けにくい性質があります。
通常の状況では、発泡スチロールは数十年から数百年以上もつことがあります。
形状・サイズや環境・状況によって大きく異なります。
例えば、常に風雨・直射日光にあたるという条件でも、極端な話ですと沖縄と北海道で、 温度・湿度・気候などが異なると劣化の期間も異なってきます。
なお、参考データとして【耐候性試験】 【長時間50度の温度下における物性変化】 などの試験データがあります。
一般的な家庭や倉庫の保管状況であれば、発泡スチロール製品が劣化するのは
数十年以上かかることが一般的です。
〈関連FAQ〉
Q.自然に分解される(生分解性)発泡スチロールってある?
A.
従来の発泡スチロールと同様の用途に使用できる生分解性の発泡材が開発され、
商業的に利用されています。
例えばコーンスターチ(とうもろこし)を原料としたもので、自然に分解される
(生分解性の)発泡スチロール原料があります。
これらの製品は、環境への負荷を減らし、持続可能な社会を支援するための 重要な選択肢となります。
具体的な用途や必要な特性に応じて、最適な生分解性発泡材を選ぶことが 推奨されます。
※2020年時点で原料生産中止のため、現在は対応が難しくなっています。詳しくはご相談ください。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールは凍りますか?
A.
凍るというのは液体が冷やされて個体になることを言います。
発泡スチロールは元々が個体なので、凍るということはありません。
なお、発泡スチロールを冷やしていくと多少の変化は生じる可能性はあります。
物体は冷えると収縮しますよね。
発泡スチロールは98%が空気なので、極度に温度が低いところに 長時間置いておくと多少の収縮が起こりえます。
風船を寒い所に入れるとしぼんでシワシワになっていくという実験を見たことはありませんか?
あそこまで極端にはなりませんが、 南極や北極だと記載している寸法と違うことがあるかもしれません。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールの重さ(重量)はどれくらいですか?
A.
発泡スチロールの重量は、その密度やサイズ、倍率によって大きく異なります。
また具体的な用途や種類によって密度は異なるため、正確な重さを知るためには、
その発泡スチロールの密度を確認する必要があります。
お電話でもメールでも大丈夫ですので、大きさ・硬さをご連絡ください。
すぐに計算いたします。
なお、計算式につきましては企業秘密です。
申し訳ございません。
〈関連FAQ〉
Q.繰り返して使用できますか?
A.
発泡スチロールは通常、繰り返し使用することができますが、その程度は限られています。
一般的に、発泡スチロールは比較的脆い素材であり、使用するたびに傷つきやすくなります。
また、汚れや破損がある場合、再利用できないこともあります。
ただし、物や使い方によっては繰り返し使用されている例がございます。
容器や緩衝材の場合は、基本的にワンウェイ(1回の使用) で想定されて作られております。
加工で作られた物の場合は、お客様の使い方次第かと思います。
断熱材については、経年劣化などが起きにくい素材ですので、 繰り返し断熱材として使用は可能かと思いますが、
建造物の場合に そう何度も建て替えることはないため、あまり例はありません。
円柱・円錐では、大型ケーキの芯材として繰り返し使いたいという話では 表面にコーティングを施すなどの
方法をとれば可能になります。
容器でもコーティングを施した物を繰り返し使用している例もあります。
まずは物の内容やどの程度の期間使いたいかなどをご相談ください。
〈関連FAQ〉
発泡スチロールの材質について
Q.どれくらいまで曲げられますか?
A.
A.発泡スチロールの条件によって異なるため保証値などの提示ができないため
明確にどれくらいまで曲げられますということをお伝えするのが難しいです。
この素材であれば通常の発泡スチロールより曲げ強度が高いです。
といった表現は可能です。
◆下記条件によって曲げ強度に差がでてきます。
・形状(板状、角材、円柱など)
・厚み
・倍率(硬さ)
・原料の種類
・成形条件(粒同士の融着具合など)
※ご使用方法や形状などをもとに都度ご相談いただければと思います。
Q.スキン層について
A.
金型成形された発泡スチロールの表面にはスキン層と呼ばれる膜のような層ができます。
スキン層が形成されることで強度や耐水性が向上します。
スキン層は発泡剤である二酸化炭素(CO2)を飽和まで含浸させた状態から発泡温度以下の状態で放置し、
任意の量だけ表面からガスを放散させた後に発泡させることで生成できます。
なお、熱線や切削機で加工された発泡スチロールの表面にスキン層を生成することは難しく、
強度や耐水性を向上させるためにはコーティング剤を塗布するなどの方法となります。
一部文章引用:発泡成形【(株)情報機構より2008年発行】
〈関連FAQ〉
Q.表面の丸い凹凸は何?
A.
発泡スチロールの表面についている丸い凹凸ですが、下記画像の丸い凹凸のことであれば
“原料注入口”と“押出ピン”の跡になります。
・原料注入口=予備発泡した発泡スチロールの粒を型に流し込んで充填するための注入口となります。
成形する製品の大きさによって注入口の大きさ、設置位置などが異なります。
・押出ピン(エジェクタピン)=金型成形した発泡スチロールを金型から取り出すため、
製品を後ろから押し出すためのピンの跡になります。
可能な限り痕跡を目立たせないようにする方法もありますが、
成形サイクル(生産スピード)が悪くなり、全体的にコストが上昇します。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールはRoHS指令(10物質)適合品ですか?
A.
Q. 発泡スチロールにRoHS指令「有害物質の使用に関する制限」による有害10物質が
含有されていないことを示す資料はありますか?
A. RoHS指令では下記の10種について使用を禁止しており、発泡スチロールに含有がないことを証明する
証明書があります。
お問合せいただければ提出させていただきます。
(※弊社の発泡スチロールをご利用いただいたお客様に限ります。)
■規制10物質
・鉛
・水銀
・カドミウム
・六価クロム
・PBB(ポリブロモビフェニル)
・PBDE(ポリブロモ臭化ジフェニルエーテル)
・DEHP(フタル酸ジ-2-エチルヘキシル)
・BBP(フタル酸ブチルベンジル)
・DBP(フタル酸-n-ブチル)
・DIBP(フタル酸ジイソブチル)
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロール容器(箱)に沸騰したお湯を入れるとどうなる?
A.
Q. 発泡スチロール容器(箱)に沸騰したお湯を入れても大丈夫ですか?
A.表面が三次発泡してボコボコした感じになりますが、すぐに全体が変形したり、
破損するといったことはありません。
少しの間であれば、お湯が漏れることもなく保温性能を発揮します。
ただし、特に薄い部分や接触した部分は沸騰したお湯の高温によって
溶けたり変形したりする可能性はありますので注意が必要です。
■実際に発泡スチロール容器にお湯を入れるとどうなるのか動画にしてみました。
ご参考までにご覧ください↓↓
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロール箱が水漏れする原因は?
A.
発泡スチロールの表面を間近で見ると分かるのですが、
細かい粒の集合体になっています。
下のイメージは極端な図ですが、粒と粒の間にどうしても微小な隙間が生じます。
この隙間に液体が入り込んでいき、いずれ外側に漏れ出てきます。
表面に特殊なコーティングを施すことで、内部に液体が染み込むのを防ぐ方法がありますが、
高コストになりますので、通常ですとそういった処理を施すことはありません。
水生生物の育成用に発泡スチロール箱に水を入れて使われている方もおられますが、
箱の厚みや品質によっては2-3日で水漏れすることがございます。
私どもとしては、そういったご使用方法は推奨しておりませんので、
くれぐれもご注意下さい。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールに水が染み込むって本当?
A.
一般的には、発泡スチロールは水に強いと考えられていますが、完全に防水ではないことに注意が必要です。
長期間水などの液体を入れたり、発泡スチロールを浮かせておいたりすると発泡スチロールの構造が変化し、
水を吸収する可能性があります。この場合、発泡スチロールは水を吸収し、重くなり、形状も変わることが
あります。
金型で成形された魚の箱でも徐々に水が染み込んで、いずれは水漏れを起こします。
なお、金型で成形された発泡スチロールは表面にスキン層と呼ばれる透明の皮膜が形成されますので、
水が染み込みにくくなっています。
ところが、ブロックから切り出した発泡スチロールの場合は、スキン層が形成されませんので、
水が染み込みやすくなってしまいます。
●画像は発泡スチロールの表面イメージです。
わかりやすいように緑色で表現している部分が皮膜にあたります。
そのため、特注で発泡スチロール箱を作る際は、ブロックから切り出して製作することになりますので、
液漏れ対策として表面に皮膜を作るコーティングが必要になります。
詳しくはご相談ください。
〈関連FAQ〉
・発泡スチロール容器(箱)に沸騰したお湯を入れるとどうなる?
Q.みかん等を巻いてる白い網目の発泡はなぜ溶けないの?
A.
発泡スチロールはみかんやレモンなどの柑橘類の皮に含まれる
リモネンという成分によって溶けるというのをご紹介しております。
◆当Webサイト よくある質問コーナーより
そのため、なんで溶けないの?!と思われるでしょう。
果物などに巻いている白い網目状の発泡は、正式にはフルーツキャップと言って
耐薬品性に優れた発泡ポリエチレン製になっています。
見た目は発泡スチロールと見分けがつかないと思います。
これ発泡スチロールだよね?と思ったら発泡ポリエチレンだったということが
私たち発泡スチロールメーカーの者でも時々あります。
発泡ポリエチレンは高コストな素材ですが、耐油・耐薬品性などに優れており
発泡スチロールではちょっと厳しいかな?といった用途で活躍しています。
ちなみに、発泡ポリエチレンは松原産業でも取り扱いがありますので、
お気軽にご相談ください。
〈関連FAQ〉
Q.カップ麺の容器も発泡スチロールですよね?
A.
種類・メーカーによりますが、発泡スチロール製のカップ麺容器もございます。
似たような物だと、かき氷や機内食などでのコーヒーを入れる容器も発泡スチロール製の物があります。
これらの発泡スチロールは「カップグレード」と呼ばれる専用の原料で生産されています。
片手で持つことなど想定されていますので肉厚が薄く、発泡粒の粒径が細かいのが特徴です。
水漏れしないように厳しい品質が求められ、生産・設計には豊富な知識、経験、技術が必要になります。
〈関連FAQ〉 ・生肉などを直に入れても大丈夫? ・発泡スチロールは消毒されているの?
Q.積層貼り合せ品(積層品)って何?
A.
積層貼り合せ品は、発泡素材によっては厚みが薄い物もありますので
希望する厚みにするため板状の物を幾重にも積み重ねて貼り合わせることがあります。
そういった状態の物を積層貼り合わせ品(または積層品)と表記しております。
〈関連FAQ〉 ・分割貼り合わせの箱ってどういうこと? ・どれくらいの大きさの物が作れるの?
Q.発泡スチロールをさらに膨らませることは可能?
A.
Q. 手元にある発泡スチロールをさらに膨らませて大きくすることは可能か?
A. 成形後の発泡スチロールをより膨らませるということは難しいです。
温度による膨張で一時的に大きくすることは可能ですが、冷めることで膨張が収まってくるため、
大きさは元に戻るかより小さくなる場合もあります。
発泡スチロールは細かく区切られたセルに入った空気で構成されていますが、
より膨らます方法としてはこのセルを増やすか、セル内の空気量を増やすかということになりますが、
セルを増やすことは基本的にできません。
また、セル内の空気を増やすにしても、細かすぎて各セル内の空気を増やす方法がなく
1つ2つセル内の空気を増やしたところで、それほど大きくもなりません。
〈関連FAQ〉
Q.香り付きの発泡スチロールは作れますか?
A.
発泡スチロールに予め香りを付けた状態で出荷したいとのことで
この様なご質問を受けたことがあります。
発泡スチロール自体に香り付けすることは難しいですが、
表面に香りを発する成分を塗布するなどしての香り付けは可能です。
なお、発泡スチロールを構成する空気中に希望する香り成分を入れる
といったことは、やったこがないのでできるかどうか不明です。
香り付けとは異なりますが、消臭効果が期待できるということで竹粉を
原料に混ぜて成形するという方法を実験した例があります。
弊社でも竹粉入発泡スチロール開発に関わっておりましたが、
生産コスト、実際の効果を確認した結果、ほとんど需要が見いだせない
ということで現在も商品化には至っておりません。
Q.発泡スチロールは消毒されているの?
A.
発泡スチロールは製造工程において自然と消毒された状態になっています。
消毒方法として煮沸という手法があります。
対象物を熱湯(100℃)に5分以上浸すことで殺菌する方法です。
発泡スチロールの場合は製造過程で100℃以上になる高温スチーム(蒸気)を当てる工程があります。
金型内部は5分程度(形状・倍率よって時間が異なる)100℃以上の状態が続きますので、
自然と煮沸消毒に近い状態になり殺菌されます。
なお、殺菌処理するための工程ではなく、発泡スチロールの製造において必要な工程になっています。
そのため、工業用だし殺菌処理の工程なんていらないよ!工程を短くすれば安くなるよね?
と思われるかもしれませんが、この工程を外すことはできません。ご了承ください。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールの粒の大きさが違うのはなぜ?
A.
発泡スチロールの粒の大きさが異なる理由は、原料の違いもありますが、 発泡倍率によるもの、
製造プロセスや用途によるものもあります。
以下にいくつかの一般的な理由を挙げてみましょう:
・原料の違い:
小粒ビーズといった小さな粒径にしか発泡しない物もあれば、逆に大きく膨らむ物もあります。
・製造方法の違い:
発泡スチロールは、通常、原料としてポリスチレン樹脂を使用し、発泡剤を加えて発泡させることで作られます。
製造時に使用される機械やプロセス条件により、粒の大きさが変わることがあります。
異なる製造ラインや条件で生産されると、異なる粒径の製品ができる可能性があります。
・用途による違い:
発泡スチロール製品は、多岐にわたる用途があります。
包装材料、建築材料、断熱材など、さまざまな分野で使用されます。
それぞれの用途に応じて、異なる粒径の製品が求められることがあります。
たとえば、断熱材として使用される場合は、より均一で微細な粒子が好まれることがあります。
・コストと性能のバランス:
粒の大きさは製造においてコストや性能にも影響を与えます。
粒が均一で小さいほど、製品の物理的な性能が向上しやすい反面、製造プロセスが複雑になり、
コストが上昇することがあります。
製品が特定の用途において大きな粒が求められる場合、 それに合わせて製造されることがあります。
要するに、発泡スチロールの粒の大きさは、製造プロセスや用途に応じて調整され、
最適な性能を発揮できるようになっています。
〈関連FAQ〉
Q.「F☆☆☆☆」という表記はどういう意味ですか?
A.
住宅に使われる建材の中で、ホルムアルデヒドの発散量が
最も少ないランク(等級)であることを証明するマークです。
ホルムアルデヒドはシックハウス症候群の原因物質の一つとされており、
規制によりその発散量を下回らないと住宅用建材として使用できません。
Q.色がまだらな発泡スチロールは作れませんか?
A.
塗装や色違いの発泡スチロールを切り貼りするなどして
まだらな色を表現することは可能ですが、
発泡スチロール自体にまだら色をつけることはできません。
色付き発泡スチロールについては1色のみで混ぜることはできません。
Q.黒色の発泡スチロールで箱を作れますか?
A.
はい、条件によっては製作可能です。
食品用容器の金型成形の場合、黒色原料での成形はお受けしておりません。
カーボン原料を使用しており、食品衛生法に抵触するためお断りしております。
オーダーメイドで箱型に作ることは対応しておりますが、液体などを入れるのは難しいです。
また、原料の成分が水生生物に影響を与える可能性があるということで、 そういった使用用途の場合は
お断りしております。 発泡スチロールは一般的に柔軟で切削や成形が容易なため、さまざまな形状の箱を
作るのに適しています。ただし、いくつかの注意点を考慮する必要があります。
◎材料の選択:黒色の発泡スチロールは市場で入手可能ですが、一般的に白色やクリーム色のものよりも
限られた範囲で提供されていることがあります。必要なサイズと厚さの黒色の発泡スチロールを入手
できるかどうか確認することが重要です。
◎デザインと構造:どのような形状やサイズの箱を作成したいかによって、デザインと構造を考える必要が
あります。適切なサイズのスチロールシートをカットして、箱の側面と底面を作成し、それを接着するか
熱で溶かすことで箱を組み立てることが一般的な方法です。
◎ サポートと補強:大きな箱を作成する場合や、箱に重い物を入れる場合は、適切なサポートや補強を
検討する必要があります。発泡スチロールは軽量ですが、構造的な強度が限られているため、必要に応じて
追加の補強材料やデザインの工夫を検討することが重要です。
◎用途に合った仕上げ:黒色の発泡スチロールの箱の表面仕上げを検討することも重要です。
黒色のスチロールは印刷が難しいため、ロゴやラベルの追加を考える場合はステッカーやラベルを
検討することがあります。
最終的な製作にあたっては、箱の用途、サイズ、重量、耐久性の要件に合わせて適切なデザインと
材料選定を行うことが重要です。
〈関連FAQ〉
Q.原料は国産ですか?輸入ですか?
A.
Q.「発泡スチロールの原料は国産ですか?輸入ですか?」
松原産業で生産される発泡スチロールの原料につきましては
「すべて国産の原料を使用しています。」
以前は輸入原料も使用したことがございますが、
現在はすべて国産原料です。
Q.硬くて軽い発泡スチロールはありますか?
A.
硬さと軽さの両立は残念ながら難しいです。
硬さを追求した場合は重くなってしまい、 軽さを追求した場合は柔らかくなってしまいます。
倍率が低いほど硬くなりますが、それは使用される原料の割合も増えるため、どうしても重くなります。
軽さの場合はその逆で、空気の割合が増えるためどうしても柔らかくなってしまいます。
発泡スチロールだけでの実現は難しいですが、 他素材との組合せや設計によっては可能な場合もあります。
まずはご相談下さい。
〈関連FAQ〉 ・発泡スチロールはどれくらいまで薄く出来ますか? ・どれくらいの大きさの物が作れるの?
Q.割れにくい発泡スチロールを探しています
A.発泡スチロールの耐久性や割れにくさは、その密度や構造によって異なります。
一般的に、高密度の発泡スチロールは割れにくい傾向があります。 これらは特定の用途に適したものもありますので、以下のいくつかの方法で割れにくい 発泡スチロールを見つけることができます。1.高密度の発泡スチロール製品を探す: 高密度の発泡スチロールは、通常、割れにくいです。 製品のラベルや製品説明を確認し、密度が高いものを選ぶことができます。
2.耐衝撃性を備えた製品を探す: 一部の発泡スチロール製品は、耐衝撃性を強化するために特別な加工や構造を持っています。 例えば、特定の包装材や保護材料は、割れにくさや耐久性に焦点を当てて設計されています。
3.メーカーやブランドの評判を調査する: ある特定のメーカーまたはブランドが、割れにくい発泡スチロールを提供している可能性があります。 オンラインでレビューや製品情報を調べ、耐久性や割れにくさに関する情報を探してみてください。
4.専門家や販売業者に相談する: ぜひ私たちにご相談下さい。製品の特性や適切な用途についてアドバイスを提供できる場合があります。 例えば用途に合わせて、発泡スチロールによく似た素材で発泡ピオセランやポリエチレンなどを オススメしています。
見た目は発泡スチロールと同じ白い粒のかたまりですので混同されることも多いのですが、
割れにくい発泡素材は多数あります。
需要に合った割れにくい発泡スチロール製品を見つけるためには、製品の使用目的や必要な特性を 明確にしておくことが重要です。それによって、最適な選択肢を見つけやすくなります。
〈関連FAQ〉 ・硬くて軽い発泡スチロールはありますか? ・発泡スチロールの修復は可能ですか?
Q.発泡スチロールの成分はどのようなものですか?
A.
炭素と水素だけからできています。
発泡スチロールはブタンなどの炭化水素系の発泡剤を閉じ込めた、直径1mm程度のポリスチレンの粒(「ビーズ」と呼ばれる=「ビーズ法発泡スチロール」)が原料です。
これをスチーム(蒸気)で加熱して50倍程度に膨らませ、金型に入れて成形品にします。
したがって発泡スチロールの成分は炭素と水素だけで特に有害な物質は含まれていません。
〈関連FAQ〉
発泡スチロールの加工について
Q.ポジショニングブロックは作れますか?
A.
Q.レントゲンやCTスキャンの際に体を固定するポジショニングブロックという
器材があるのですが、それを発泡スチロールで作ることは可能ですか?
A.可能です。製作した実績がございます。
過去に病院のレントゲン技師さんなどからご依頼をいただいて製作した実績があります。
形としては単純な四角形や三角形から、頭部に合わせた円形のくぼみのある枕のような形など
様々な形状に対応しております。
発泡スチロールは軽量で扱いやすい素材であり、必要な形に切りやすいため、医療や工業、
そして趣味の分野などでよく使用されています。
ただし、発泡スチロールは比較的脆弱な素材であるため、適切な保護や取り扱いに注意する必要があります。
また、高温や火気には注意が必要です。
〈関連FAQ〉
Q.分割貼り合わせの箱ってどういうこと?
A.
「特注サイズの発泡スチロール箱をお願いしようと思って見積依頼したら
”分割貼り合わせ品”と記載されていました。どういう意味ですか?」
特注サイズの箱を製作する場合に、大きいサイズですと板を貼り合わせて製作することになります。
板状の分割したパーツを貼り合わせ(接着)して製作するため、分割貼り合わせ品と呼んでいます。
具体的なイメージのため画像を用意しました。
1枚目の画像のような板を組み合わせて箱にしていきます↓
貼り合わせで製作した発泡スチロール箱だとどうしても隙間ができますので
液体を入れる場合にはコーティングが必要となります。
ご注意下さい。
〈関連FAQ〉 ・積層貼り合せ品(積層品)って何? ・発泡スチロールの溶けしろって何?
Q.発泡スチロールの溶けしろって何?
A.
発泡スチロールブロックからお好みのオーダメイド寸法にカット加工を行っておりますが、
カット方法は熱線(ニクロム線)で発泡スチロールを溶かしてカットしています。
そのため、200mmの物を半分にカットすると、100mmの物が2個できるのではなく
溶けてしまった分小さくなり、198~199mmの物が2個できあがることになります。
これを「溶けしろ(溶接代)」と呼んでいます。
〈関連FAQ〉 ・積層貼り合せ品(積層品)って何? ・発泡スチロールはどれくらいまで薄く出来ますか?
Q.加工された発泡スチロールの断面の違いについて
A.
加工された発泡スチロールの切断面は加工方法によって異なってきます。
・無加工状態の表面だと金型成形によるスキン層という表面になっています。
・熱線加工だと表面が多少でこぼこした感じになります。
・振動カッターなどの刃物で切断した場合は、フラットな表面に仕上がります。
・エンドミル(切削加工)の場合は歯の細かさによっては
刃物で加工されたような断面になります。
・表面処理した場合、熱線加工した断面でも表面研磨などで処理を行うと
フラットな仕上がりにすることが可能です。
他にも様々な方法がありますので、お気軽にご相談ください。
Q.分割なし(一体型)でできる最大サイズは?
A.
最大の発泡スチロール加工用ブロックの原反が2000×1000×500mmとなっております。
そのため、範囲内のサイズであれば一体型が 可能となりますが、加工方法によっては
最大加工範囲(加工できる大きさ)があるため上記サイズ内であっても分割になる場合があります。
どうしても分割なしでというご要望の場合、寸法精度や見た目(仕上がりの表面など)を
気にしないといった条件であれば対応可能なこともございます。
詳しくはお気軽にご相談ください。
〈関連FAQ〉
Q.箱に付いているヒモはどうやって付けてるの?
A.
写真のようなヒモ付きの発泡スチロール容器(箱)についているヒモですが、
松原産業では手作業でヒモを通して結びつけております。
繁忙期になると社員総出でヒモを取り付ける作業を行うのが風物詩となっております。
〈関連FAQ〉
Q.積層貼り合せ品(積層品)って何?
A.
積層貼り合せ品は、発泡素材によっては厚みが薄い物もありますので
希望する厚みにするため板状の物を幾重にも積み重ねて貼り合わせることがあります。
そういった状態の物を積層貼り合わせ品(または積層品)と表記しております。
〈関連FAQ〉 ・分割貼り合わせの箱ってどういうこと? ・どれくらいの大きさの物が作れるの?
Q.一般家庭にある道具で発泡スチロールを切る方法を教えて
A.
発泡スチロールの寸法(特に厚み)によりますが、薄い物なら一般家庭にある道具で
発泡スチロールを切る方法はいくつかあります。 以下にいくつかの方法を紹介します。・カッターナイフやボックスカッター: 発泡スチロールは比較的柔らかい素材ですので、カッターナイフやボックスカッターを使用して切ることができます。 まっすぐに切りたい場合は、直線のガイドを使って切るときれいに切断できます。 ただし、注意して切る必要があります。
・ホットワイヤーカッター: ホットワイヤーカッターは、発泡スチロールを比較的きれいに切るための効果的な方法です。 ただし、一般家庭にすぐに手に入るものとは限りません。 DIY用のツールとして販売されていることがありますので、手に入れることができれば便利です。
・暖かいナイフ: 発泡スチロールを切るための別の方法として、ナイフを温めて利用する方法があります。 ナイフをストーブやヒーターの上で暖め、熱いうちに発泡スチロールを切ることで、 比較的きれいに切れることがあります。 ただし、ナイフが十分に熱くなったことを確認し、注意して使用してください。 また、安全に注意して行うことが重要です。
どの方法を選んでも、発泡スチロールを切る際は安全に注意してください。 特にナイフやカッターを使用する場合は、手や指を守るために手袋を着用し、 切る際は周囲に十分なスペースを確保して作業することが重要です。
厚みがある場合はノコギリなどで切れないことはないですが、
やはりニクロム(熱線)カット機を使用するのが無難です。
〈関連FAQ〉 ・加工された発泡スチロールの断面の違いについて ・一度受け取った発泡スチロールを送り返して再加工してもらえますか?
Q.発泡スチロールに文字やデザインの印刷は可能ですか?
A.
はい、発泡スチロールに文字やデザインの印刷は可能です。
一般的な印刷方法に加えて、いくつかの方法が使用されています。
◎シルクスクリーン印刷:発泡スチロールの表面にインクを直接スクリーンプリントする方法です。
シンプルなデザインやテキストを印刷するのに適しています。ただし、細かいディテールや
多彩なカラーの場合は限定的です。
◎ステッカーやラベル貼り:発泡スチロールの表面にステッカーやラベルを貼ることで、文字や
デザインを追加することができます。これにより、柔軟性とカスタマイズ性が向上します。
◎デジタル印刷:発泡スチロールの表面にデジタル印刷技術を使用して直接印刷する方法です。
高品質の印刷が可能で、複雑なデザインやカラフルなグラフィックを再現できます。
◎熱転写印刷:熱をかけてインクを発泡スチロールの表面に転写する方法です。耐久性が高く、
多彩なカラーバリエーションやディテールを実現できます。
◎カッティングと刻印:レーザーカッターやCNCマシンを使用して、発泡スチロールの表面に
文字やデザインをカットしたり刻印したりすることができます。立体的な効果や繊細なデザインが得られます。
印刷方法の選択は、デザインの複雑さ、耐久性の要件、予算、用途などによって異なる場合があります。
印刷作業は専門的な技術を必要とすることがありますので、プロフェッショナルな印刷業者に相談して、
最適な方法を選択することをおすすめします。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールで作る文字について、字体い・サイズ指定は可能ですか?
A.
A.「対応可能です。」
オーダーメイドとなりますので都度お問い合わせください。
Q.黒色の発泡スチロールで箱を作れますか?
A.
はい、条件によっては製作可能です。
食品用容器の金型成形の場合、黒色原料での成形はお受けしておりません。
カーボン原料を使用しており、食品衛生法に抵触するためお断りしております。
オーダーメイドで箱型に作ることは対応しておりますが、液体などを入れるのは難しいです。
また、原料の成分が水生生物に影響を与える可能性があるということで、 そういった使用用途の場合は
お断りしております。 発泡スチロールは一般的に柔軟で切削や成形が容易なため、さまざまな形状の箱を
作るのに適しています。ただし、いくつかの注意点を考慮する必要があります。
◎材料の選択:黒色の発泡スチロールは市場で入手可能ですが、一般的に白色やクリーム色のものよりも
限られた範囲で提供されていることがあります。必要なサイズと厚さの黒色の発泡スチロールを入手
できるかどうか確認することが重要です。
◎デザインと構造:どのような形状やサイズの箱を作成したいかによって、デザインと構造を考える必要が
あります。適切なサイズのスチロールシートをカットして、箱の側面と底面を作成し、それを接着するか
熱で溶かすことで箱を組み立てることが一般的な方法です。
◎ サポートと補強:大きな箱を作成する場合や、箱に重い物を入れる場合は、適切なサポートや補強を
検討する必要があります。発泡スチロールは軽量ですが、構造的な強度が限られているため、必要に応じて
追加の補強材料やデザインの工夫を検討することが重要です。
◎用途に合った仕上げ:黒色の発泡スチロールの箱の表面仕上げを検討することも重要です。
黒色のスチロールは印刷が難しいため、ロゴやラベルの追加を考える場合はステッカーやラベルを
検討することがあります。
最終的な製作にあたっては、箱の用途、サイズ、重量、耐久性の要件に合わせて適切なデザインと
材料選定を行うことが重要です。
〈関連FAQ〉
Q.一度受け取った発泡スチロールを送り返して再加工してもらえますか?
A.
A.「対応しております。」
※加工内容によっては最初から製作したほうが低コストな場合や、加工が難しい場合もございます。
〈関連FAQ〉
Q.どれくらいの大きさの物が作れるの?
A.
発泡スチロールの加工用ブロックは最大で2400×1200×420mmのかたまりがあり、
それらをパーツとして組み立てることで無限大の大きさの物を作る事が可能です。
20m近いロボットアニメの実物大模型やお城の舞台なども作られた実績があります。
設計次第ではもっと大きな物も作れます。
〈関連FAQ〉 ・分割なし(一体型)でできる最大サイズは? ・発泡スチロールはどれくらいまで薄く出来ますか?
Q.成型の際に、発泡スチロールと別素材(木材と発泡スチロールなど)を同時に成型できますか?
A.
対象素材・構造によっては同時成形が可能です。
主な手法としてはインサート成型があります。
型内に予め他素材を取り付けてから金型を閉じ、樹脂を注入・成型して
発泡スチロールと一体化した製品を作ることが出来ます。
※特殊な金型・成形設備が必要ですので対象素材や数量によっては対応することが難しい場合があります。
詳しくはご相談ください。
〈関連FAQ〉 ・発泡スチロールをさらに膨らませることは可能? ・色がまだらな発泡スチロールは作れませんか?
Q.発泡スチロールはどれくらいまで薄く出来ますか?
A.
1mm程度にカットすることも可能です。
大きな板状(メーター・3×6など)ですと10mm程度ですが、 ロットがまとまれば
特殊なカット機で1mm前後までスライス加工するこも可能です。
※但し、カット可能なサイズが限られます。
別途ご相談ください。
なお、厚み10mm以下の大きな板が必要な場合は、 スチレンボードという規格品もございます。
〈関連FAQ〉
Q.円柱ってどうやって加工してるんですか?
A.
NC加工機で熱線カット加工を行っております。
▼パソコンで加工プログラムをインプット
▼インプットされたプログラムで 円形から文字まで様々な形状に 自動的に加工を行ってくれます。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールの接着・加工について
A.
【質問内容】FRP製槽内に保温材として、発泡スチロールを接着する事を考えています。
● 接着材としてどんなものがあるか?
● また発泡スチロールは撥水性に優れているか?
● カット加工できますか?
教えてください。
========================================================
弊社上嶋秀昭(開発担当主任)がお答えします!
【回答】
● 接着材としてどんなものがあるか?
⇒当社では、FRPと発泡スチロールを接着した経験はありませんが、 塩ビ板やアクリル板などを接着した事が何度かあります。 ホームセンターなどに販売されているコニシ社のウルトラ多用途SUボンドなら接着可能と思われます。 一度試して見てください。
● また発泡スチロールは撥水性に優れているか?
⇒発泡スチロールの表面に水性の色塗装をすると、 発泡スロールの内部にまで塗料が入り込む事から、 撥水性には優れていないと思われます。
● カット加工できますか?
⇒当社では、お客様の要望どおりに寸法カット加工が可能です。
〈関連FAQ〉
発泡スチロールの用途について
Q.高所作業の足場を広げたいので、発泡スチロールを使用したいのですが可能ですか?
A.
高所作業の足場として、発泡スチロールを使用することは可能です。
ただし、発泡スチロールの・材質(密度)・厚み等による、圧縮強度と曲げ強度の計算をしっかりする必要があります。
圧縮強度と曲げ強度の計算に関しては、弊社でもお手伝いさせていただきますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
Q.発泡スチロールで鋳物作る方法について
A.
発泡スチロールで作った模型を使用して鋳物を作る方法のことをフルモールド鋳造法とよんでいます。
一点物の金型などの生産によく用いられる鋳造方法です。
鋳造用の砂の中に発泡スチロール模型を埋め込み、砂が固まったら溶湯を流し込んでいきます。
発泡スチロールは溶湯によって燃焼気化して消失します。
消失した模型形状でできた空洞に溶湯を満たして鋳物ができます。
Q.ポンツーン(浮き桟橋)の浮体にしたい
A.
ポンツーン用に発泡スチロールが浮力材として使用されている実績があります。
例として、発泡スチロールブロックの外側に防水カバーを取り付けたり、
長期使用の場合は外側を鉄筋入り防水コンクリートで覆うなどして使われています。
発泡スチロールが浮力材として優れている点としては、中空ポンツーン(中身が空洞で空気が入っている)
物と違い、外側カバーなどの素材にひびが入ったり、破れたりした場合でも沈没する危険が少ないと
されていることです。
ただし、安全性を確保するために地域の規制や建築基準に準拠することを忘れないでください。
〈関連FAQ〉
Q.FRPの芯材として使用できますか?
A.
下地処理を施してFRPの芯材に利用されている実績はございますが、処理作業に手間が掛かるため、
通常の発泡スチロールよりも溶けにくいグレードの原料や別の発泡素材を使用する場合が多いです。
弊社では発泡ピオセランという耐薬品性が高めの発泡素材をFRPの芯材用としておすすめしています。
(※必ず試作またはテストをしたうえでご利用ください。)
なお、発泡スチロールの場合どの様な下地処理を行うかについては専門ではありませんので
ご回答は控えさせていただきます。何卒ご了承お願いいたします。
〈関連FAQ〉
Q.石膏の型取りに発泡スチロールは使用できますか?
A.
石膏の型どりに発泡スチロールが使用されている実績はあります。
特に大きな型取りをする際に使用されることが多いです。
〈関連FAQ〉
Q.みかんを保存するのに入れたら表面が少し溶けました
A.
みかんの皮に含まれるリモネンという成分により、発泡スチロールが溶ける場合があります。
そのため出荷はダンボール梱包されていることが多いです。
保存するのにも発泡スチロールは不向きですのであまり入れない方が良いです。
どうしても入れたい場合は新聞紙などを敷いて、直接発泡スチロールに触れないようにしてください。
〈関連FAQ〉 ・生肉などを直に入れても大丈夫? ・発泡スチロールの箱で野菜を作りたい
Q.椅子の芯材として発泡スチロールを使いたい
A.
発泡スチロールに直接座る等をすると、空気が抜けてへたる(へこんでくる)等しますので、
天面などに他の素材を貼って対策をしないと長期使用は難しいです。
短期イベントなどの一時的な利用の場合に、使い方に注意した上で利用されたことはあります。
しかし椅子の芯材として発泡スチロールを使用することは理論的には可能ですが、いくつかの要因を
考慮する必要があります。
◎快適性と耐久性:発泡スチロールは軽量で柔軟性がありますが、長時間の使用に耐える快適性と耐久性が
必要な場合、適切なサポートやクッション性が得られない可能性があります。
◎重量制限:発泡スチロールは軽量ですが、特に大きな椅子を作成する場合、サポートが不十分な
可能性があります。重量制限に留意する必要があります。
◎形状のカスタマイズ:発泡スチロールは簡単にカットや成形できるため、特定の形状やデザインに
合わせてカスタマイズすることができます。しかし、適切な形状を保つために十分な構造サポートが必要です。
◎火災安全性:発泡スチロールは燃えやすい素材ですので、防火処理や他の防火対策が必要になるかも
しれません。
◎環境への影響:発泡スチロールは環境への影響が懸念されることがあります。再生可能な素材や
環境にやさしい代替材料も考慮する価値があります。
最終的な判断は、使用する発泡スチロールの種類、椅子のデザイン、快適性や耐久性の要件などに
基づいて行うべきです。また、椅子の製作に際しては安全基準や規制にも注意を払う必要があります。
可能であれば、材料や製造に関する専門家のアドバイスを得ることをおすすめします。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールを水に浮かべて上に乗りたい
A.
そういった使い方をされているケースはございますが、
弊社では設計などを行っておりません。
お客様ご設計の内容でオーダーメイド加工は行なえますが、
ご使用にあたっては自己責任でお願いいたします。
※ご使用方法を推奨するものではありません。
Q.窓にはめて断熱したいのですが効果はありますか?
A.
断熱効果はございます。
窓にピッタリはめることで冷気・暖気を遮断できます。
※隙間があったり、厚みが薄いと効果が弱まりますのでご注意ください。
Q.発泡スチロールの箱でメダカを育てたい
A.
冬場に水生生物を冬眠させないように、または熱帯魚を寒さから守るのに一時的に
発泡スチロールの箱に移動させて乗り切るといった使い方をされているケースがあります。
ただ、発泡スチロールの箱も長期間水を満たした状態だと吸水(水が染み込む)の可能性があります。
どの程度の期間耐えられるかにつきましては、箱の大きさ・厚み・水の量などによって差がでてくることと、
各種で試験をした実績がありませんので回答が難しいです。
何卒ご了承をお願いいたします。
〈関連FAQ〉 ・発泡スチロールの箱で野菜を作りたい ・発泡スチロールを水に浮かべて上に乗りたい
Q.発泡スチロールの箱で野菜を作りたい
A.
植物の生育は可能です。
個人の方だけでなく、農家の方でもプランター代わりに発泡スチロールの箱を利用しているケースは見られます。
保温性があるため、温度変化に弱い植物には良いようです。
ただし、直射日光を受けると紫外線劣化を起こしますので、長期利用が難しいという点にご注意ください。
また、下記の通りいくつか考慮すべき点があります。1.穴あけ: 発泡スチロールの箱は通気性が低いため、排水と通気を確保するために、底部に穴を開ける必要があります。 これにより、過剰な水分が排出され、根が酸欠になるのを防ぎます。
2.保温: 発泡スチロールは保温性があります。これは寒冷な気候で野菜を育てる際に役立ちますが、夏場など高温の環境では 逆に過熱する可能性があります。日陰や適切な保護を提供することが重要です。
3.栽培土: 発泡スチロールの箱には栽培土を充填します。 通常の植木鉢と同様に、肥沃で排水性が良く、野菜が成長するのに適した土を選ぶことが重要です。
4.植え付け: 野菜を植える前に、箱の大きさと深さを考慮して適切な作物を選びます。 浅い箱では根が広がりにくい植物を選ぶか、十分な深さを確保する必要があります。
5.管理: 水 やり、肥料の追加、日光の供給など、野菜を育てるための日常的な管理が必要です。 特に発泡スチロールの容器では水分が早く蒸発する傾向があるため、水分管理が重要です。
6.持続可能性: 発泡スチロールは環境に対してあまり優れた素材ではないため、リサイクル可能な容器や、地元で入手しやすい 代替材料を使用することが、より持続可能な選択肢となります。
発泡スチロールの箱を使った野菜の栽培は、適切な管理と環境への配慮が求められます。 野菜を栽培する際には、選んだ野菜の種類や育てる場所の環境などを考慮し、最適な条件を整えることが大切です。
〈関連FAQ〉 ・生肉などを直に入れても大丈夫? ・みかんを保存するのに入れたら表面が少し溶けました
Q.壁に発泡スチロールを貼りたい
A.
Q.「屋内の壁に発泡スチロールを取り付けたいのですが、どのように固定すれば良いですか?」
A.「相手となる壁の種類(鉄・コンクリート・木材など)によって異なります。
鉄やコンクリートの場合であれば接着剤や両面テープなどとなります。
木材の壁は釘などでも固定が可能です。」
※注意していただきたいのは、発泡スチロールがむき出しの状態だと火気厳禁となることです。
通常の発泡スチロールは大変燃えやすいため、火気の使用が考えられる場合は難燃性の物をご使用ください。
〈関連FAQ〉
Q.生肉などを直に入れても大丈夫?
A.
鮮魚、野菜などは直に入れられることが多いです。
鮮魚や野菜はパック包装等なしに、氷や冷水等と一緒に直に入れられて輸送されることが多いです。
生肉については、ブロックのお肉をいれている例があります。
基本的に問題はないのですが、一般の方に販売する場合、見た目や取り扱いのしやすさ、
長期保存や衛生面に配慮してパック詰めや袋詰をしたうえで入れていることが多いです。
また、生鮮食品を発泡スチロールに直接入れる場合は、いくつかの注意点があります。
・衛生的な取り扱い: 発泡スチロールは通気性が低く、食品の表面に結露を引き起こすことがあります。
最終的には、食品安全に関するガイドラインや地域の規制を確認し、適切な方法で生鮮食品を包装して
〈関連FAQ〉
Q.マットや畳の代わりに使えますか?
A.
発泡スチロールは一般的にマットや畳の代わりに使われることはありますが、その使用方法には
いくつかの制限があります。
1. クッション性:
発泡スチロールは柔らかい素材ですが、通常のマットや畳ほどのクッション性はありません。
そのため、床に直接敷いて使う場合、あまり快適な感触ではないかもしれません。
しかし、上に他のクッション材料を敷くことで、快適さを向上させることができます。
2. 断熱性:
発泡スチロールは断熱性に優れています。
そのため、冷たい床から体を守るために使用することができます。
ただし、火気に近づけると簡単に溶けることから、火気には十分注意が必要です。
3. 水や汚れへの耐性:
発泡スチロールは水や湿気に弱く、汚れも吸着しやすいです。
そのため、湿気の多い場所や水のかかる場所に敷くと劣化しやすく、 湿気が逃げる工夫をしないと
蒸れてしまいます。
4. 耐久性:
発泡スチロールは比較的脆い素材です。
大きな圧力や物体の重みに長期間さらされると、変形や破損する可能性があります。
発泡スチロールをマットや畳の代わりに使うことは可能ですが、その制限や注意点を理解して
適切に使うことが重要です。 特に快適性や耐久性については慎重に考慮する必要があります。
正規のマットの方が機能性も高く、そこまで高価なわけでもありませんので 個人的にはオススメしていません。
〈関連FAQ〉
Q.シュガークラフトを作る芯材に使いたい
A.
硬さ「A(60倍以上)」が良いかと思います。
円柱や円すい状に加工した発泡スチロールをダミーケーキや装飾の練習台としてご利用いただいています。
写真は実際に製作されたダミーケーキです。
※あくまでも参考内容です。詳しくはお問い合わせください。
〈関連FAQ〉 ・椅子の芯材として発泡スチロールを使いたい ・造形物を作りたい
Q.造形物を作りたい
A.
Q(50倍相当)の物をオススメしています。
カッターやのこぎりなどで加工する場合に、A(60倍以上)でも
加工が可能ですが、やわらかすぎて細かい加工が行えませんので、
Q(50倍相当)の物をオススメしています。
※あくまでも参考内容です。詳しくはお問い合わせください。
〈関連FAQ〉
Q.ファブリックパネルの芯材に使いたい
A.
硬さ「Q(50倍相当)」が良いかと思います。
これまでの実績だと「Q(50倍相当)」や「S(30倍相当)」の硬さの物が よく利用されております。
※あくまでも参考内容です。詳しくはお問い合わせください。
〈関連FAQ〉 ・FRPの芯材として使用できますか? ・椅子の芯材として発泡スチロールを使いたい
Q.発泡スチロールにシールなどを貼りたいのですが 、ちゃんと貼れますか?
A.
一般的に、発泡スチロールは比較的滑りやすい表面を持っていますので、シールなどを貼るのには 適していないことがあります。 また加工した発泡スチロールの表面はデコボコとした感じになっていますので、なにもせずに シールやテープなどを貼っても簡単に剥がれてしまうため、表面処理を行わないと難しいです。 表面を研磨したり、下地処理剤を塗布するなどする必要があります。しかし、特殊な接着剤や溶剤を使うことで、一部のシールは発泡スチロールに貼り付けることができる場合があります。 また、発泡スチロールの表面を軽くサンドペーパーでこするなどして、表面を粗くすることで接着力を向上させることもできます。
ただし発泡スチロールは溶解する可能性があるため、注意が必要です。 素材によっては接着剤が化学反応を引き起こし、発泡スチロールを傷つけることがあります。
シールを発泡スチロールに貼り付ける前に、試験的に小さな部分で試してみることをお勧めします。 それによって、使用する素材や接着剤が発泡スチロールに適しているかどうかを確認できます。
発泡スチロールにシールを貼る場合、適切な素材や接着剤を選ぶことが重要です。 しかし一般的には、他の素材に比べて接着が難しいことを覚えておくと良いでしょう。
〈関連FAQ〉 ・造形物を作りたい ・接着剤について
Q.天井や壁に発泡スチロールの球や粒を敷き詰めたら、断熱効果は得られますか?
A.
断熱効果は期待できません。
まず、熱というのは「熱伝導」「移流(対流)」「輻射(または熱放射)」の 3つによって伝わります。
今回の場合、球・粒同士の隙間ができますので 「移流(対流)」により断熱性能はほぼ ”0” になります。
つまり、断熱効果は無いと考えられます。
また、この方法では断熱性以外の問題も考慮する必要があります。
たとえば、火災時の安全性や耐久性、美観などです。
また、室内の湿度や温度変化によっては、発泡スチロールが劣化する可能性もあります。
より効果的な断熱を実現するためには、専用の断熱材を選択するか、専門家に相談して
最適な方法を見つけることが重要です。
〈関連FAQ〉
発泡スチロール全般について
Q.発泡スチロールのセルとは?
A.発泡スチロールのセルとは、ラテン語で小部屋という意味を持ち、材料内部の小さな空間や細胞状の構造を指して
ウレタンフォームなどの通気性を表すのに用いられます。25mm角の中にいくつの小部屋があるかを数字で表しており、大きいほど通気性が良くなります。
発泡スチロールは、通常、ポリスチレン樹脂を加熱し、その後急冷させるプロセスで製造されます。 このプロセスにより、スチロール樹脂は小さな空気泡が含まれたセル構造を持つフォーム材料として形成されます。
このセル構造により、発泡スチロールは軽量で断熱性が高く、衝撃吸収性のある材料となります。 そのため、発泡スチロール製品は包装材料、断熱材、クッション材、建築材料などさまざまな用途で使用されています。 また、セルの大きさや密度を調整することにより、材料の特性を調整することも可能です。
〈関連FAQ〉 ・発泡スチロールの架橋とは? ・発泡スチロールはどうして膨らむの?
Q.熱抵抗値(R)の求め方は?
A.
熱抵抗値(R-value)は、材料の断熱性を示す指標で、単位面積あたりの熱伝導を阻止する能力を表します。
熱抵抗値は主に建築材料の選択や断熱性能の比較に利用されます。
熱抵抗値は以下の式で計算されます: R = d / k
ここで、 R は熱抵抗値, d は材料の厚さ(メートル単位), k は材料の熱伝導率(W/m・K)です。
この式から分かるように、材料が厚ければ厚いほど、また熱伝導率が低ければ低いほど、
熱抵抗値は高くなります。つまり、熱抵抗値が高い材料ほど、その材料は熱を伝えにくい、
すなわち良好な断熱材と言えます。
ただし、熱抵抗値は材料の種類や厚さだけでなく、温度や湿度などの環境条件にも影響を受けるため、
実際の使用環境を考慮した評価が必要です。また、熱伝導率は材料ごとに大きく異なり、これを知るためには
製造元から提供される情報や公的なデータベースを参照する必要があります。
〈関連FAQ〉
Q.各種数値(倍率・比重・密度・質量)の求め方は?
A.
発泡スチロールの各種数値を求める方法は以下の通りです。
▼倍率
発泡スチロールの倍率は、原料となるポリスチレンの体積を基準に、
発泡させた後の体積を比較することで算出します。
具体的には、発泡後の体積を原料の体積で割ることで求められます。
(厚み(ミリ)×巾(メートル)×長さ(メートル))÷重量(kg)=発泡倍率(倍)
▼比重
比重は物体の質量を体積で割った値で、水の比重を1としたときの相対的な値です。
発泡スチロールの場合、スチロールの塊(または細かく切った片)の質量を測り、
それをその塊の体積で割ることで求められます。
重量(kg)÷(厚み(ミリ)×巾(メートル)×長さ(メートル))=比重
▼密度
密度も質量を体積で割ることで求められますが、密度は空気などの他の物質と比較したときの
相対的な値ではなく、絶対的な値です。
発泡スチロールの密度を求めるには、スチロールの塊の質量を測り、それをその塊の体積で割ります。
重量(kg)÷体積(㎥)(厚み(メートル)×巾(メートル)×長さ(メートル))=密度(kg/㎥)
▼質量
物体の質量は、通常、バランス(はかり)を使って直接測定します。
スチロールの塊の質量を求めるには、その塊をバランスに置き、表示される重量を読み取ります。
密度(kg/㎥)×体積(㎥)=質量(kg)
これらの計算は、物体の形状や大きさにより、測定方法が変わる可能性があります。
また、特に密度や比重の測定は、測定環境(温度、気圧など)によっても影響を受けるため、
精度を求める場合には適切な補正が必要となります。
〈関連FAQ〉
Q.接着剤について
A.
発泡スチロールは接着が難しい素材です。
まず悩まれるのは接着剤の選定かと思います。
身近で市販されている接着剤だと溶剤を含んでいることが多いため発泡スチロールが溶ける場合が多いです。
そのため、無溶剤の接着剤を選ぶのが無難です。
接着剤に溶剤が含まれているかは箱などのパッケージに記載されている成分表で見分けられます。
無溶剤であれば『成分:○○樹脂(100%)』といった表記がされています。
『成分:○○樹脂(70%)溶剤(水30%)』といった溶剤が水のみで使用可能な物もあります。
※木工用ボンドなど
なお、瞬間接着剤については溶ける物が多いですが、
メーカーによっては発泡スチロール用に開発された物もあります。
Q.発泡スチロールは木型で成形することはできますか?
A.
A. 製造方法の都合により木型での成形はできません。
通常の発泡スチロール成形用の金型はアルミ製となっています。
発泡スチロールは成形において蒸気を型内に送り込む必要があり、
金型には細かい間隔でベントという蒸気を通す孔が開けられています。
また、表面にスキン層を形成するにあたり熱を型内の発泡スチロールに伝えることも
重要なため、少なくても熱を伝えやすい素材である必要があります。
〈関連FAQ〉
Q.色のバリエーションは何種類?
A.
微妙な色の違い、青色でも濃い・薄いなど含めると100種類くらいのカラーバリエーションがあります。
よくある色だと、青、ピンク、緑、グレー、黒などがあります。
原料の染料の調整によっては増やすことも可能ですので一度ご相談ください。
〈関連FAQ〉
Q.しぼんだ発泡スチロールを再発泡できますか?
A.
発泡させてからの物は再発泡できません。
発泡スチロールは粒内に含まれている発泡剤(ブタン、ペンタン) を加熱させることでふくらませています。一度ふくらませた発泡スチロールの場合、発泡剤がなくなっているめ 再度加熱したとしても再発泡することはありません。
発泡スチロールの粒は細かい部屋で仕切られており(独立気泡) 空気を注入するといったこともできません。
Q.発泡粒(発泡スチロールの粒)に色を塗ることはできますか?
A.
可能です。
ただし、塗装用の機械がないために手作業で塗ります。
そのため、少量(1kg程度)しか対応できません。
大量に必要な場合はご相談下さい。
Q.発泡スチロールはなぜ高い断熱性能があるの?
A.
発泡スチロールはその構造により高い断熱性能が得られています。
熱は「伝導」「対流」「放射」によって伝わります。断熱はそれらによる熱移動を防ぐことを言います。
「伝導」とは個体・液体・気体などを通して熱が伝わる現象で、 熱伝導性は個体→液体→気体の順に低くなります。発泡スチロールは全体の約98%が空気(気体)で構成されており、 この空気(気体)によって熱伝導性を低くすることができて 断熱効果を高めています。
「対流」とは温度のちがいによって水や空気が動いて熱が伝わる現象で、空気の場合は空間が小さいほど対流が起きにくくなります。発泡スチロールは極めて小さく区切られた空気の部屋で構成されており、 これを独立気泡体と言います。これにより対流が抑えられて断熱効果を高めています。
「放射」は“輻射”とされる場合もありますが、電磁波の一種によって熱を伝える現象です。
太陽光などがそれにあたります。
住宅用の断熱材だと壁が放射熱を受けて遮っていますが、 箱などの場合には、色が白いことで多少なり放射熱を反射して断熱効果を高めていると言えます。
白と黒だと黒い方が熱くなりますよね。
また、素材自体の断熱性もあり、ポリスチレン自体もある程度の断熱性を持っています。
この様に、発泡スチロールは様々な要因によって断熱性能が高くなっており、発泡スチロールは優れた断熱材として広く利用されています。
建築物の断熱、冷蔵庫や冷凍庫の断熱、包装材料など、さまざまな用途に使用されている理由です。
〈関連FAQ〉
・天井や壁に発泡スチロールの球や粒を敷き詰めたら、断熱効果は得られますか?
Q.主な加工方法は熱線によるものだそうですが 、どうしてですか?
A.
安全かつ省エネルギーで加工できる方法だからです。
発泡スチロールは耐熱温度が低いという性質がありますが、これは欠点ではなく 加工性を向上させている利点と言えます。
この性質により省電力で熱したニクロム線で容易に加工ができるのです。
ニクロム線を熱するのに必要な電力は低く、100円ショップなどにある スチロールカッターだと電池1個で加工に必要な熱量がでます。
木材などでは電動カッターを使用しますが、作業における危険性・ 消費される電力・作業にかかる時間などは何倍にもなります。
※全てを熱線で加工しているわけではありません。
加工方法によって様々な利点がありますので、用途・形状・求める品質など によって最適な加工方法を選択しています。
Q.なんで発泡スチロールって名前なの?
A.
原料「スチレン」に対するドイツ語での呼び方「Styrol=スチロール」からきています。
本来は日本の化学用語において【発泡ポリスチレン】が正式な名前です。
〈関連FAQ〉
Q.石油が枯渇したら発泡スチロールは作れなくなる?
A.
石油が枯渇すると、従来の石油由来の発泡スチロールの製造は困難になりますが、
植物由来の発泡スチロールもございますので、 石油が仮に枯渇したとしても 発泡スチロールは生産できます。
発泡スチロールは確かに石油から作られています。
石油は過去に数十年で枯渇すると言われてましたが、 現在でも枯渇していません。
様々な調査・研究が行われていますが、各機関などで年数が異なり、 実際にいつ枯渇するかはよく分かっていません。
しかし、将来的に枯渇するのは間違いないとされています。
そうなった時に発泡スチロールは作れなくなるのか?
というと、そうでもありません。
現状ですでに植物由来の発泡スチロールが作られており、とうもろこしを処理して作られたコーンスターチを
主原料とする生分解性の発泡スチロールは市場にも出回っています。
「それをメインでやればいいんじゃない?」
「なんでまだ石油を使っているの?」
といったお声もいただきますが、この植物由来の発泡スチロールは石油化学製に比べると
まだまだ価格が高いという課題があります。
そのため、現在も石油化学製の物がメインとなっていますが、将来的には、これらの代替材料が主流に
なることで、石油資源に依存しない発泡スチロールの製造が可能になるでしょう。
〈関連FAQ〉
Q.屋外で発泡スチロールを使っても大丈夫ですか?(耐候性)
A.
発泡スチロールは、屋外で使用する場合、以下の点に注意する必要があります。
1. 紫外線の影響:
発泡スチロールは紫外線に弱く、長時間日光にさらされると劣化し、黄変したり、脆くなったりします。
2. 温度変化:
大きな温度変化に対しては、発泡スチロールはあまり強くありません。高温や極端な低温での使用は避けるべきです。
3. 風雨の影響:
雨や湿気に対してはある程度耐性がありますが、長期間風雨にさらされると劣化が早まることがあります。
短期間の使用であれば問題ありませんが、長期間のご使用だと多少問題が生じる可能性があります。
直射日光や風雨が当たらない場所であれば概ね大丈夫ですが、以下のような対策を講じた方が良いでしょう。
●コーティング:
発泡スチロールを屋外で使用する場合、紫外線カットの塗料や防水コーティングを施すことで、耐候性を向上させることができます。
●遮光:
日光が直接当たらない場所に設置するか、シェードなどで日陰を作ることで劣化を防ぐことができます。
●保護カバー:
使用していないときは防水シートやカバーをかけることで、環境からの影響を減らすことができます。
この他、土の中に埋める、配管カバーの内側に入れる等も有効的です。
コーティングやカバーに関しての詳細は、ご相談ください。
なお、参考データとして【耐候性試験】 【長時間50度の温度下における物性変化】 などの
試験データがあります。
〈関連FAQ〉
Q.PSと表記されている素材は発泡スチロールですか?
A.
PSと表記されている素材は、一般的に「ポリスチレン(Polystyrene)」を指します。
発泡スチロールもポリスチレンの一種ですので、PSが発泡スチロールを指すことがあります。
しかし、ポリスチレンには他にも硬質ポリスチレン(HIPS)などの種類があり、必ずしも発泡スチロールとは限りません。発泡していないスチロールでもPSと表示されています。
具体的な使用例や形状によって異なるため、詳細な情報が必要です。
主な他素材だと下記の様な表示になっています。
ポリエチレン:PE
ポリプロピレン:PP
アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂:ABS
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールの浮力を教えて下さい
A.
まず浮力とは、液体内にある物体に対して重力と逆の方向に作用する力とされています。
要は「浮き上がる力」ですね。
なんで浮くかは、水深によって受ける圧力の違いや重力とのつり合いなど
難しい話になりますので省略します。
発泡スチロールの浮力は、その密度と水の密度の差に基づいて決まります。
浮力は物体が排出する流体の重さに等しい力です。
発泡スチロールの密度は非常に低く、一般的に約10~30 kg/m³です。
一方、水の密度は約1000 kg/m³です。
発泡スチロールの密度が水の密度よりもはるかに小さいため、発泡スチロールは水に浮かびます。
単純に何kgくらい?という時には簡易的に
『体積(cm3)÷1,000-発泡スチロール重量(kg)=浮力(kg)』
という式で計算しています。
※発泡スチロール重量は以下の手順で計算します。
体積(cm3)÷倍率(倍)÷1000=発泡スチロール重量(kg)
【注意】
海水・淡水や、液体の温度などにより条件が変わります。
あくまで目安ということを前提にお願い致します。
〈関連FAQ〉
Q.木工用ボンドは使えますか?
A.
使用することは可能です。
木や布が相手で、特別な条件がないのであれば適した接着剤だと言えます。特別な条件として耐熱・耐水などを求める場合に 別の接着剤をオススメすることもあります。詳しくはご相談下さい。
Q.指で押したりしてへこんだ発泡スチロールは、復元しますか?
A.
発泡スチロールは、一度へこんでしまうと完全に元の形に戻すことは難しいです。
軽いへこみの場合は部分的に復元することがありますが、強い圧力による変形は 復元が難しいです。
温める方法や手で押し戻す方法である程度の改善を試みることはできますが、
あくまで一時的な対処であり、完全な復元は期待しない方が良いでしょう。
もし繰り返し利用したいといったご要望がある場合は、表面に皮膜コーティングや外側に板を貼るなどして
強化する方法があります。 ご相談ください。
〈関連FAQ〉
Q.ホームセンターにあるのと同じものはありますか?
A.
ホームセンター各社・店舗によって扱われている発泡スチロールが異なる場合があります。
そのため、完全に同等の物を準備するのは難しいです。
主に販売されている仕様については把握しておりますので、多少異なる場合がありますがお客様で判別ができない場合に
下記をご紹介しております。
■板状(ボード)
・触った感じが柔らかく1800?1820×900?910といったサイズの場合に 硬さA(60倍以上)の発泡スチロールと
推測されます。
・厚みが薄く硬い場合に スチレンボードという押し出しの発泡スチロールと推測されます。
特に色が付いている(色付きのシートが貼ってある)のはスチレンボードです。
・青色の断熱材という場合、スタイロフォームという商品かと思います。
弊社では緑色のミラフォームという同等品の取り扱いがあります。
■コンクリートブロック型
メーカーによってサイズや穴の数、硬さが異なることにご注意下さい。
当社では50倍の物と25倍の硬い物の生産が可能です。(※ロットが必要)
■箱(ボックス)
店舗によって仕入先メーカーが異なるため、箱の品番をお伝えいただいても 弊社で取り扱っていない場合があります。
そういった場合に、弊社取り扱いで最も近しいサイズの箱をご紹介しますので外寸または内寸と色やフタ・水抜きなどの情報をお知らせ下さい。
■球(ボール)
ほとんどの場合、50倍の物となります。
弊社でも50倍品の発泡スチロール球を取り扱っています。
ただし、表面に塗装やコーティングが施されている場合は 使用されている材質調査などが必要ですので、現物サンプルを お送りいただいて、対応可能か検証いたします。
その他、同等の発泡スチロール製品をお探しでしたら お気軽にご相談下さい。
〈関連FAQ〉
Q.似たようなサイズの箱なのに、なんで単価が違うの?
A.
第一の理由は効率の違いによるものです。
生産量が多く、出荷頻度も高い箱だと効率も良く、在庫保管費なども少ないため、 似たようなサイズでも一方が安い単価に設定されていることがあります。
第二は設計の内容による場合です。似たようなサイズであってもフタの形状や 側面の凹凸などで設計が違っている場合に、使用する原料の量や生産効率、 硬さなどが異なるため単価に違いが生じます。
「この○○円の箱より小さいのになんで単価は高いの?」といったサイズを比較しての 単価違いも同じ内容によるものです。
Q.欠けたり、割れてしまった発泡スチロールを修復したい
A.
発泡スチロールが欠けてしまった場合、面積や欠け方によりますが 修復する方法はいくつかあります。
以下の方法を試してみてください。
1. 接着剤を使用する:
発泡スチロール用の特殊な接着剤を使用して、欠けた部分を接着する方法です。
市販されている接着剤は、発泡スチロール用に設計されており、素材を傷めることなく固定できます。
強度を求めないのであればこの方法で良いでしょう。
2. ホットメルト接着剤:
低温のホットメルト接着剤を使用しても修復できます。
これにより、発泡スチロールが溶けるリスクを軽減できます。
3. パテを使用する:
発泡スチロール用の特殊なパテを使用して、欠けた部分を埋め、表面をサンドペーパー(紙やすり)で整える方法です。パテを使うことで、比較的簡単に修復ができます。
4. 新しい発泡スチロールを貼り付ける:
大きな欠けや割れがある場合は、欠けた部分を四角に切って、 寸法にある程度合わせた新しい発泡スチロールの
板を貼り付けサンドペーパー(紙やすり)で整えるといった方法も考えられます。
接着剤を使用してしっかりと固定します。
修復する方法は、破損の大きさや使いやすさに応じて選ぶと良いでしょう。
ただし強度が必要な場合は新しく作った方が良いです。
その他、状況に応じてご提案が可能ですが、 基本的には新しく作ることをオススメしています。
〈関連FAQ〉
Q.発泡させていない原料は販売してくれますか?
A.
基本的には販売していません。
ごく少量(数グラム程度)であれば、ご相談に応じて対応することも可能です。
Q.箱の表面にデコボコは何ですか?
A.
金型で成型した発泡スチロールには金型から離型するための
離型ピンの跡や原料を注入するための注入口、蒸気を当てるための
スリットの跡などができます。
また、取っ手のような凹みなどは、純粋に持ち手である場合や
使用原料を削減するための設計である場合があります。
Q.発泡スチロールの歴史は?
A.
発泡スチロールは1950年にドイツのBASF社によって発明され、1954年には日本への輸入が始まりました。
1962年から国内生産も始まり、それまで木箱で梱包・出荷されていた水産物の梱包資材として、
安価であり高い断熱性能によって瞬く間に普及しました。
〈関連FAQ〉
Q.機内持ち込みは可能ですか?
A.
航空会社や国によって異なる規定があるため一般的な情報を提供しますが、 禁止製品ではないため
手荷物の範囲で持ち込みは可能です。 ただし、ポリスチレン製の断熱材や容器などの発泡スチロール製品は、
機内持ち込み禁止のアイテムに 含まれることがあるため注意が必要です。
具体的な航空会社の公式ウェブサイトやお客様サービスにアクセスして、特定の航空会社の機内持ち込みに
関するポリシーを確認するか、空港のセキュリティ規定を確認してください。
また、国際線の場合は、搭乗する国や経由する国の法規も考慮する必要があります。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールをペットが食べてしまったのですが大丈夫でしょうか?
A.
発泡スチロールをペットが食べてしまった場合、いくつかのリスクが考えられますので、
すぐに対処することが重要です。
以下のような点に注意してください。
■窒息の危険性:
発泡スチロールの大きな塊は、ペットの喉に詰まって窒息を引き起こす可能性があります。
もしペットが息苦しそうにしている場合や、咳をしている場合は、すぐに動物病院に連れて行ってください。
■消化器の詰まり:
発泡スチロールは消化されないため、胃や腸に詰まる可能性があります。
これにより、食欲不振、嘔吐、便秘などの症状が現れることがあります。
■化学物質のリスク:
発泡スチロールに含まれる化学物質がペットの健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
食品用の発泡スチロール容器は食品衛生法に基づいた素材ですので、基本的に生体に影響を与えるような成分は
含まれておりませんが、体質によっては極稀なケースとしてプラスチックアレルギーなどの影響が考えられます。
発泡スチロールは体内で吸収されることなく、そのまま排泄されます。
これは人体に対しても同様です。ただし、大きさや形によっては窒息や消化器官を傷つける可能性もあるため、
気になる場合は病院で検査をしてください。
なお、社員が飼育しているウサギが食べてしまった時は糞に混ざって排出されたそうです。
他のケースだと、金魚などの水生生物を越冬のため一時的に発泡スチロール容器に入れていた際に、
浮かんでいた粒を飲み込んだ事例があるようです。
大抵の場合は異物(食べられないと分かると)を吐き出すのですが、完全に飲み込んでしまうと消化・吸収が
できないため、体内に残ることになります。
ペットの健康は非常に重要なので、少しでも心配がある場合は、速やかに専門家の意見を求めることをお勧めします。
〈関連FAQ〉
Q.板に穴加工した物をお願いしたい
A.
下記内容をお知らせ下さい。
1)板の寸法
2)穴の位置と直径(可能な限り図面をご用意願います。)
3)数量
4)希望する硬さ(硬め・普通・柔らかいなど)
5)その他希望する内容
Q.規格(既成)の容器で希望するサイズの物を探して欲しい
A.
下記内容をお知らせ下さい。
1)希望する内寸(または内容物の寸法・数量)
2)希望する外寸(または宅配サイズ)
3)数量
4)蓋の有無
5)ヒモの有無
6)穴の有無
7)その他希望する内容
Q.特殊形状加工品の問い合せ必要事項は?
A.
下記内容をお知らせ下さい。
1)図面
2)寸法(図面明記の場合はおおまかな外寸をお願いします)
3)数量
4)使用用途
5)希望する硬さ(硬め・普通・柔らかいなど)
6)その他希望する内容(塗装・コーティングなど)
〈関連FAQ〉
Q.特注(オーダーメイド)容器の問い合せの必要事項は?
A.
下記内容をお知らせ下さい。
1)形状が特殊な場合は図面をご用意下さい。
2)外寸
3)内寸
4)数量
5)内容物(物や重量・形状など)
6)希望する硬さ(硬め・普通・柔らかいなど)
7)蓋の有無
8)その他希望する内容
Q.簡易カット加工品のお問合せ必要事項は?
A.
下記内容をお知らせ下さい。
1)形状(四角・三角・円柱・楕円柱など)
2)寸法
3)数量
4)希望する硬さ(硬め・普通・柔らかいなど)
Q.硬い発泡スチロールはありますか?
A.
一般的に、発泡スチロールは柔らかい素材であり、軽量で衝撃吸収性があります。
しかし、硬い発泡スチロールも存在します。
低倍の物だと5倍まで可能です。
5倍となると発泡していない樹脂のように硬く 重たくなります。
5-15倍は加工が困難なため 金型での生産しか行えません。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロール自体が黒色になった物ってありますか?
A.
黒色の発泡スチロール原料があります。
ただ、成分にカーボンが含まれているため食品や生物に
影響を与える可能性があります。
そのため、当社では容器としては生産していません。
加工用ブロックとしての生産のみとなります。
Q.見た目で何の発泡素材か分かりますか? 素人でも判別できますか?
A.
確実な判別はできません。
見た目だけで何の発泡素材かを見分けるのは極めて難しく、触ったり、匂いや重量などを基に
判別を行うことになります。
プロでも画像(写真)だけでは判別できません。
発泡素材にもスチロール(ポリスチレン)をはじめ、ポリエチレンやポリプロピレンといった様々な種類があり
素人の方だと触ったりしても判別は難しいと思います。
ただし、一部の特徴を観察することで、一般的な発泡素材をいくつかのカテゴリーに分類することは
できるかもしれません。
以下は、一般的な発泡素材とその特徴です:
・ポリスチレンフォーム(発泡スチロール):白色または透明で、細かな空気孔があり、軽量です。
一般的に、コーヒーカップや断熱材などに使用されます。・ポリウレタンフォーム:発泡ウレタンは柔らかく、多孔質で、通常は黄色や茶色をしています。
座布団やクッション、断熱材に使用されます。・ポリエチレンフォーム:一般的に白色または黒色で、多孔質で柔らかい素材です。
プールの浮き輪や包装材料などに使用されます。・エポキシフォーム:硬くて密度が高く、通常は灰色や茶色をしています。建築や船の製造などで使用されます。
・フォームゴム:柔らかく、通常は色とりどりです。クッション材料、おもちゃ、靴の中敷きなどに使用されます。
これらの特徴を観察することで、一般的な発泡素材を区別することは可能かもしれませんが、
専門的な知識や詳細な分析が必要な場合もあります。
特定の素材を正確に識別するためには、試料を分析する必要があります。
また、素人が特定の発泡素材を判別する際には、安全に注意し、必要ならば専門家の助言を受けることをお勧めします。
〈関連FAQ〉
・PSと表記されている素材は発泡スチロールですか? ・割れにくい発泡スチロールを探していますQ.物を刺す場合の硬さは何がいい?
A.
刺す物のストロークや重さをお知らせください。
状況にもよりますが、下記に例を掲載しております。
1) 串を指してアート作品を作る⇒硬さA(60倍以上)
2) チュッパチャップスを刺す⇒硬さQ(50倍相当)
3) 画鋲(がびょう)を刺す⇒硬さS(30倍相当)
※あくまでも参考内容です。詳しくはお問い合わせください。
Q.液体窒素容器を作って欲しい
A.
硬さS(30倍相当)で主に製作しています。
これまでの実績だとS(30倍相当)の硬さの物がよく利用されております。
大学や研究所のお客様から様々な形状の実験容器の製作依頼を請け負った実績があります。
※あくまでも参考内容です。詳しくはお問い合わせください。
〈関連FAQ〉
Q.表面の違いはどうして発生する?
A.
様々な要因によって違いができます。
まず、金型で成形された箱や緩衝材などの表面は、
密度や原料の違い、生産時の加熱条件、コーティング剤の配合、
金型表面の状態などの技術的な面や設定条件などによって
同じ金型成形された物においても差が生じてきます。
熱線や刃物などで加工された表面は、発泡スチロールの内部には
金型成形された際に形成される外観表面のスキン層がないため
俗に言うツルツルした表面とは大きく異なります。
また、見た目の粒子の大きさについては、密度や成形技術の差、
加工方法によって大きく変わってきます。
Q.発泡スチロールっていつからあるの?
A.
1950年、ドイツのBASF社のDr.Stastny(スタストニー)とDr.Gaeth(ゲート) によって発明されました
(ドイツ特許 No.845,264)。
発泡スチロールは、ポリスチレン樹脂に発泡剤を添加し、加熱して膨張させることによって製造されます。
このプロセスによってできる軽量で断熱性があり、衝撃吸収性の高い材料は、さまざまな用途に利用されました。
発泡スチロールは、包装材料や断熱材として最初に利用され、その後、食品容器やコンテナ、建築材料、
おもちゃ、クーラーボックスなど、さまざまな製品に広く応用されています。
1954年には日本へ輸入が始まって、1962年頃より国内で 生産されるようになりました。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールに毛が生えてるんですけどこの毛はなんですか!?
A.
植毛(フロッキー加工)された物です。
静電(または電着)植毛といって、対象物の表面に特殊な接着剤を塗布して、細かい毛のような
パイルという繊維を静電気を使って貼り付けます。
これにより発泡スチロール特有の粒による外観表面を覆うことで見た目を綺麗にして
高級感などを演出したりします。
よく宝飾品のケースや自動車内装などに施されています。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールの塗装には、どの様な塗料を使えば良いですか?
A.
発泡スチロールは油性だと溶けますので、基本的に水性塗料をご使用ください。
一般的には、以下のような塗料を使用します:
■水性アクリル塗料:
発泡スチロールに対して安全で、溶かさずに塗ることができます。 乾燥が早く、臭いも少ないため、室内での作業にも適しています。■水性ラテックス塗料: 弾性があり、発泡スチロールに対しても柔軟に対応します。 環境に優しく、使いやすい塗料です。
■スプレータイプのアクリル塗料: 均一な塗装がしやすく、速乾性があるため便利です。 発泡スチロールに使用する際は、必ず「水性」と明記されているものを選びましょう。
ホームセンターさんなどで塗料を購入される場合は、使用用途の欄に”発泡スチロール”と記載されている物もございますので、まずはご参照ください。
使用用途に発泡スチロールと記載されいる物が お近くのお店にない場合は、水性塗料であれば ほとんどの場合で問題なく使用可能です。
【注意点】 発泡スチロールは一部の溶剤に弱く、溶けてしまうことがあります。 そのため、以下のような塗料や溶剤は避けるべきです: ×油性塗料:溶剤が発泡スチロールを溶かす可能性があります。 ×ラッカー系塗料:強い溶剤を含んでいるため、発泡スチロールを溶かすことが多いです。
発泡スチロールを塗装する前に、塗料が適しているかどうかを確認するために、目立たない部分でテストを行うと良いでしょう。
どうしても不安だということでしたら、 当社でも塗料の販売は可能ですので、 発泡スチロールご購入の際に合わせてご相談いただければと思います。
なお、当社では水性ターナーネオカラー塗料を基本的に使用しています。
基本でツヤ無し26色があり、金・銀などの特殊な色やツヤ有りの物もあります。
塗り方としてはローラーや刷毛、エアスプレーガン(エアブラシ)で吹付けするなどしています。
※エアスプレーガン(エアブラシ)は専用の道具が必要です。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールの耐熱温度はどれくらいですか?
A.
通常70-80度程度とされています。
それ以上の温度にさらされると、形状が崩れたり、溶けたりする可能性があります。
ただし、条件によってはその限りではありません。
製品の倍率や成形品か加工品かによっても異なります。
その他、製品が製造されてから年数が経過している場合に経年劣化によって耐熱性が
下がっていることもあります。
また、低温でも長い期間や常に熱が加わる状況ですと70-80度までになっていなくても
変形などが起きる場合があります。
上記温度はあくまでも参考までとしてください。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールに印刷(プリント)はできますか?
A.
シルク印刷やシール貼りは可能です。
発泡スチロールへの印刷は難しく、表面をしっかりと乾燥させ印刷に適した状態になっているかを
見極めなければなりません。
当社では徹底した管理の基で作業しております。
印刷を行う工程としては、 デザインをPDFやjpgなどのデータで送っていいただき、 印刷用のシルク版・または
シールの見積もりを作成し、 印刷テストや仕上がり具合の確認などを行った上で量産を開始します。
量産までに掛かる期間としては、約10ー15日程度です。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールを加工したいのだけど身近な道具だと何が使えますか?
A.
一般の家庭にある道具だとカッターナイフやノコギリなどが使えます。
作ろうとしている物の形や細かさなどによっては特殊な道具が必要ですが、大まかな形を作るうえでは
カッターやノコギリでも十分加工できます。
無論ですが、器用さにもよるので、不器用だという方にはちゃんとした専用の加工器具をオススメします。
なお、専用のスチロールカッターという道具を当社でも取り扱っておりますので、本格的な加工をしたいという方は
ご相談ください。
細かい仕上げ作業などはサンドペーパーで磨くなどすると良いです。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールを溶かす方法は?
A.
まずは、発泡スチロールが溶ける理由について解説します。
発泡スチロールの原料はスチレンという合成樹脂になります。
このスチレンの分子構造が、リモネンやガソリンなどの油と似ているため、融合して液体(溶ける)に
なってしまいます。
具体的にどういった薬品で溶けるのかについては、 パイナル通信66号に表が載っておりますので、
ぜひご確認ください。
一般的には発泡スチロールを溶かす方法として以下の方法があります:
1. アセトンを使用する方法:
アセトンは発泡スチロールを溶かすことができますが、非常に揮発性が高く、取り扱いには注意が必要です。
通常、アセトンを容器に入れて、発泡スチロールをその中に入れておくと溶けます。
ただし、アセトンは火気に対して非常に危険なので、換気を確保し、安全対策をとった上で行ってください。
2. 加熱して溶かす方法:
発泡スチロールは熱を加えると溶けます。ただし、燃えやすいので直接火にかけるのは危険です。
代わりに、加熱した金属製の容器を使用して、発泡スチロールを溶かすことができます。
この際も、換気を確保し、安全に注意して行ってください。
3. エタノールを使用する方法:
高濃度のエタノール(アルコール)も発泡スチロールを溶かすことができます。
アセトンと同様に揮発性がありますので、注意して取り扱ってください。
これらの方法はいずれも、安全に注意しながら行う必要があります。
特に揮発性の高い溶剤を使用する場合は、火気や換気の確保が不可欠です。
なお、現在のところ当社での販売はございませんが、市販で発泡スチロールを溶かすため専用に開発された
薬品も販売されています。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールはなんで白いのですか?
A.
発泡スチロールが白いのは、その内部に無数の気泡が含まれており、これらの気泡が光を多方向に
散乱させるためです。
発泡スチロール自体は実は透明なんです。
スチロール粒は細かい独立した空気の部屋(独立気泡)によって構成されています。
これにより光が通過できず、乱反射を起こします。
ちなみに石鹸の泡や雲が白く見えるのも同じ光の乱反射によるものです。
光って不思議ですね。
下の画像は、弊社が発信しているパイナル通信64号で取り上げたものです。
〈関連FAQ〉
Q.かたまりの一番大きいサイズは?
A.
最大で2000×1000×500mmになります。
他に1800×900×400mmの加工用ブロックもございます。
オーダーメイドのカット加工品や特殊加工品は、このブロックから切り出して製作しています。
〈関連FAQ〉
Q.容器・球のサンプルはいただけますか?
A.
容器・球型の商品は有償サンプルとなります。
誠に申し訳ございません。
容器・球体などのサンプルは有償となります。
容器は1箱から、球は小ロットから対応させていただいており、
1個だけだからということでも、公平を期すため有償でのみ
ご提供させていただきます。ご了承お願いいたします。
Q.基本の寸法(サイズ)ってありますか?
A.
金型で成型している既製の商品がございます。
加工用ブロック・容器・緩衝材など様々な商品を既製で生産しております。
オーダーメイドだけでなく、そういった規格品も取り扱っております。
Q.宅配サイズ別の容器って何?
A.
宅配サイズとはタテ+ヨコ+高さ(cm)の合計で ほとんどの宅配業者はこのサイズによって配送料を決めています。 当社でも宅配サイズ別の寸法表を準備しております。
Q.発泡スチロールにはどんな硬さ(倍率)がありますか?
A.
発泡スチロールは一般的に密度によって硬さが異なります。
発泡スチロールの硬さは、材料がどれだけ密に詰まっているかによって決まります。
発泡スチロールは、幅広い硬さの成形品を作ることが出来ます。
発泡スチロール成形品(以下EPS成形品と呼ぶ)は、ほしい機能・特性によって、必要な硬さを出すことが出来ます。
発泡スチロールの硬さを表現するのに、一般的に倍率またはかさ密度を用います。
■硬さはどうやって表す? ⇒ 倍率、かさ密度で表します!
倍率(発泡倍率、倍数とも呼ぶ)とは単位体積あたりの重量のことであり、単位として(リットル/kg)または
単純に(?倍)を使います。
例えば、30リットル体積の成形品の重量が500gであれば、その成形品の倍率は60倍ということになります。
かさ密度の単位は(g/リットル)であり、倍率とかさ密度は逆数関係になります。
■倍率はどうやって決まる?
発泡スチロール成形品は概略、下記の工程を経て生産されます。
1.予備発泡(原料ビーズを所定の倍率に発泡させます)
↓
2.熟成(出来た予備発泡粒が成形に使えるようになるまで一定時間貯蔵します)
↓
3.金型成形(予備発泡粒を金型に投入して所定の形に成形します。)
予備発泡工程で成形品の倍率は決まります。
30倍の成形品がほしかったら、予備発泡で原料ビーズを30倍に、50倍がほしかったら50倍に発泡させます。
すなわち予備発泡の条件で硬さが決まります。
■倍率と硬さの関係は?
倍率は一般的に高いほど、成形品の感触は柔らかく、倍率が低いほど成形品の感触は硬く感じます。
弊社では5倍から90倍程度の発泡倍率を扱うことが出来ます。
■60倍ってどれくらいの硬さなの?
魚箱、保冷箱など一般的な容器であれば、50倍から60倍でしょう。
触った感じは柔らかいですが、スポンジのようにふわふわでもなく、しっかりしている感触があると思います。
指で押すと少し跡がつきますが、スポンジに比べて適度な硬さがあります。
ホームセンターに売っている板状の発泡スチロールは、おおむね60倍以上の発泡倍率です。
弊社では発泡スチロールのかたまり(ブロックと呼びます)の種類を、倍率によって下記のように分類しています。
(但し倍率は目安であり、ブロックの部位によって若干のばらつきがありますのでご了承ください。)
A:発泡倍率60倍以上のブロック
Q:発泡倍率50倍程度のブロック
S:発泡倍率30倍程度のブロック
■どの倍率を使うかはどうやって決めるの?
大まかに言って、下図のような感じです。用途によって適正な倍率がありますので、それをお勧めしています。
ですので、お問い合わせの時には用途もご連絡いただけると私どもも適切なご提案が出来るかと思います。
あくまでも下図は目安ですので、特殊な用途、または特別にこの性能、強度がほしいという場合はご相談ください。
やはり用途をご連絡いただくと私どもも考えやすくなります。
また原料の特性によっても、別の倍率を使った方が良い場合もあります。用途や欲しい性能をご連絡ください。
〈関連FAQ〉
Q.配達料金はいくら位ですか?
A.
地域や、個数によって異なります。お気軽にお問合せ下さい。
提携の配達業者による配送、自社便による配送などで異なります。
Q.発注する前にサンプルは送ってくれるの?
Q.倍率によって、硬さはどのくらい違うの?
A.
用途をお教え下さい。それに合った倍率をご提案いたします。
ご自分の手で確かめたい方は、無料サンプルをお送りいたします。お気軽にお申し付け下さい。
Q.発泡スチロールを1mmの厚さに加工できますか?
A.
出来ないことはないですが、非常に厳しいです。
当社ではニクロム線を使用して熱で溶かしながらカットしますので、1mmとなるとほとんど溶けてしまい、
何回かに一回良品が出来るかどうかという状況です。
サンプル程度の製品なら何とかなると思いますが、量産となると難しいと思われます。
発泡スチロールは一般的に軽量で、断熱やクッション性を提供するために使用されるため、
比較的厚いシートやブロックが一般的です。 1mmの厚さに発泡スチロールを加工する場合、
いくつかの注意点があります:
◎脆弱性:発泡スチロールは脆い素材であり、非常に薄い厚さでは破損しやすくなります。
取り扱いや運搬の際に注意が必要です。
◎加工の難しさ:薄い発泡スチロールを正確に切削するためには、専用の機器や技術が必要です。
一般的な切削方法ではうまく加工できないことがあります。
◎機械的な強度の不足:薄い発泡スチロールは、機械的な負荷に対して十分な強度を持たない場合があります。
したがって、構造的な用途には適していない可能性があります。
1mmの厚さの発泡スチロールを必要とする場合、専門的な加工技術や装置を使用するか、
他の材料との組み合わせを検討することが考えられます。
例えば、他の薄い素材とのラミネート、補強材料の追加、あるいはカスタム製造を検討することで、
必要な厚さと特性を得ることができるかもしれません。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールの防音効果について
A.
【質問内容】
●発泡スチロールに防音効果はありますか?
●お値段はどのくらいですか?
========================================================
弊社 上田昌範がご回答いたします!
【回答】
●発泡スチロールに防音効果はありますか?
⇒どちらかというとあまりない、と言えます。
防音効果は「遮音」と「吸音」性能によって決まります。
「遮音」は音を遮断すること。
発泡スチロールは軽量であるため、質量による音の遮断(遮音)効果はあまり高くありません。
音を遮断する性能は、一般的に遮音物の密度が高いほど、遮音性能が高くなります。
一般的な発泡スチロールの密度は0.025g/cm3程度であり、 密度は非常に低いです。
よって遮音性能は比較的小さいと言えます。
「吸音」は音を吸収することです。
サイレンサーの仕組みを知ってもらうと吸音の仕組みが分かります。
小さい穴(孔)を通るときに音が小さくなるわけですね。 吸音壁の表面を見てみると、小さな穴がたくさん開いています。
例えばカーテンのある部屋の方が、ない部屋より静かに感じるのはカーテンに小さい孔が開いていて、窓ガラスに比べて吸音性能があるからですね。
発泡スチロールも多孔質であり、音波の一部を吸収する能力があります。
ただし、吸収する音の周波数帯域は限られており、特に高周波音に対して効果的な位ですので、
一般的に吸音性能は低い、ということになります。
●お値段はどのくらいですか?
⇒そうですね。お値段については形状によって変わるので、 その都度、御見積をさせていただきます。
どうぞお問い合わせください。
〈関連FAQ〉
Q.廃棄する時はどうすればいいですか?
A.
各地域指定の廃棄方法とは他の方法として、 使用済み発泡スチロールはエプシー・プラザへ
お持ち込みいただけます。
【申し込み方法】
1.発泡スチロール再資源化協会にお申し込みください。
2.社名、所在地、発生量などをご記入いただく用紙を送付いたしますので、必要事項をご記入の上、
協会にご提出ください。
3.調査票に基づき、お近くの中間処理業の許可を得たエプシー・プラザをご紹介いたします。
【持ち込み方法】
1.ご利用いただくエプシー・プラザから、協会指定のポリ袋かOPSテープをご購入ください。
2.ご使用済みの発泡スチロールを協会指定のポリ袋、またはOPSテープを使用して、
エプシー・プラザまでお持ち込みください。
【持ち込み対象物】
●引取対象物
資源原料となる「発泡スチロール成形物」のみとします。
●発泡スチロール成形物のうち、次に示すものは除外してください。
1.塗装した発泡スチロール
2.段ボールなどポリスチレン以外の素材が接着されたもの
3.粒状の発泡スチロール
4.接着剤が付着した発泡スチロール
5.インサート物が装着されたままの発泡スチロール
6.泥、油などで汚れたもの
7.臭気物が付着したもの(臭いもの)
※着色品については、容器と梱包材に使用されたものに限り対象とします。
※PSP、PS・PE共重合体、PP発泡体、PE発泡体、ポリウレタン発泡体などは引取対象外とします。
※上記以外のケースについては個別に協議させて頂きます。
●ポリ袋ご利用時の留意事項
1.発泡スチロールは適度に砕いて入れてください。
2.雨水が入らないように、口は完全に閉めてください。
※詳しくは発泡スチロール再資源化協会(ジェプスラ)のHPをご参照ください。
〈関連FAQ〉
Q.価格はどれくらいでできますか?
A.
製品の大きさ、加工方法によっても異なります。
無料でお見積りを致します。
Q.この形に作れますか?
環境について
Q.発泡スチロールのリサイクル率を教えて下さい
A.
発泡スチロールは生鮮食品の容器、電化製品の梱包材、建築・土木用など
様々な用途で利用されています。
そんな発泡スチロールのリサイクル率は2018年実績で90.8%となっております。
1991年に発泡スチロールのリサイクル率向上のため、
発泡スチロール再資源化協会が立ち上げられました。
全国の発泡スチロールメーカーが協力して、年々リサイクル率が向上してきています。
※発泡スチロール協会のサイトより引用
〈関連FAQ〉 ・発泡スチロールってリサイクル出来るの? ・どんなリサイクル方法があるの?
Q.PSと表記されている素材は発泡スチロールですか?
A.
PSと表記されている素材は、一般的に「ポリスチレン(Polystyrene)」を指します。
発泡スチロールもポリスチレンの一種ですので、PSが発泡スチロールを指すことがあります。
しかし、ポリスチレンには他にも硬質ポリスチレン(HIPS)などの種類があり、必ずしも発泡スチロールとは限りません。発泡していないスチロールでもPSと表示されています。
具体的な使用例や形状によって異なるため、詳細な情報が必要です。
主な他素材だと下記の様な表示になっています。
ポリエチレン:PE
ポリプロピレン:PP
アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂:ABS
〈関連FAQ〉
Q.インゴットって何になるの?
A.
再生発泡スチロールや文具などのプラスチック製品などにします。
発泡スチロールをインゴットにして再び発泡スチロールを作ったり(EPS to EPS)、
文具などの細かいプラスチック商品の材料になっています。
インゴットは主に中国へと輸出されて再生されているのが現状です。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールは環境ホルモンを発生させることがありますか?
A.
発生させることはありません。
環境ホルモンとは「内分泌攪乱物質」の通称です。 つまり、内分泌撹乱作用がある化学物質のことを指します。
そのため発生させるというよりは、 作用があると疑われる 化学物質が成分に含まれているかどうかです。
1998年に発泡スチロールの主原料であるポリスチレンに含まれる 「スチレンダイマーとスチレントリマー」が
環境庁(現環境省)により 疑いのある化学物質としてリストに上げられ、風評被害が広まり、 環境ホルモンを
発生させると思われてしまったという歴史があります。
しかし関連各所での調査によって冤罪だと分かり、 2000年11月になってリストから削除されました。
Q.どんなリサイクル方法があるの?
A.
リサイクル方法としては、
【マテリアルリサイクル】【ケミカルリサイクル】【サーマルリサイクル】
の三種類があります。
リサイクルについて詳しく見る
JEPSRA(発泡スチロール再資源化協会)が掲げる2010年までのリサイクル目標はトータル75%と設定し、松原産業もJEPSRAの一員としてリサイクルの推進に努めています。
Q.発泡スチロールってリサイクル出来るの?
A.
出来ます!
発泡スチロールは分別しやすく、熱や溶剤により簡単に減容できるので、マテリアルリサイクルに向いています。
汚れたもの、分別されないものなど、マテリアルリサイクルに適さない発泡スチロールも、発電付焼却などサーマルリサイクルによって有効に活用されています。
サーマルリサイクル(28.9%)と、マテリアルリサイクル(45.0%)を合わせると使用済み発泡スチロールの73.9%が有効に利用されています。
Q.発泡スチロールを燃やすとダイオキシンが出るの?
A.
発泡スチロールは炭素、水素から成るので、単独で燃やせば理論的にダイオキシンは発生しません。
先に述べたように完全燃焼の場合、炭酸ガス(CO2)と水(H20)になります。
JEPSRA(発泡スチロール再資源化協会)が外部研究機関に委託して行った発泡スチロール燃焼実験でも、
ダイオキシンは検出されませんでした。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールを燃やすと出る黒い煙は何?
A.
発泡スチロールを完全燃焼させた場合、炭酸ガス(CO2)と水(H20)になりますので有害なガスは一切出ません。
黒い煙の正体は煤(スス)です。
発泡スチロールはポリスチレン樹脂から作られており、これが燃焼する際に酸素供給が不足すると
煤が生成されます。
C8H8(発泡スチロール)+10O2(空気)⇒8CO2(炭酸ガス)+4H2O(水)
特に有害なガスや成分は含まれておりません。
〈関連FAQ〉
Q.発泡スチロールを作るのにフロンが使われている?
A.
発泡スチロールはノンフロン・ノンアルデヒドです。
今も昔もこれからも、地球が、未来が求めているのは 環境にやさしい素材です。
これが発泡スチロール(EPS)なのです。
〈関連FAQ〉