よくあるご質問FAQ
発泡スチロールにはどんな硬さ(倍率)がありますか?
発泡スチロールは一般的に密度によって硬さが異なります。
発泡スチロールの硬さは、材料がどれだけ密に詰まっているかによって決まります。
発泡スチロールは、幅広い硬さの成形品を作ることが出来ます。
発泡スチロール成形品(以下EPS成形品と呼ぶ)は、ほしい機能・特性によって、必要な硬さを出すことが出来ます。
発泡スチロールの硬さを表現するのに、一般的に倍率またはかさ密度を用います。
■硬さはどうやって表す? ⇒ 倍率、かさ密度で表します!
倍率(発泡倍率、倍数とも呼ぶ)とは単位体積あたりの重量のことであり、単位として(リットル/kg)または
単純に(?倍)を使います。
例えば、30リットル体積の成形品の重量が500gであれば、その成形品の倍率は60倍ということになります。
かさ密度の単位は(g/リットル)であり、倍率とかさ密度は逆数関係になります。
■倍率はどうやって決まる?
発泡スチロール成形品は概略、下記の工程を経て生産されます。
1.予備発泡(原料ビーズを所定の倍率に発泡させます)
↓
2.熟成(出来た予備発泡粒が成形に使えるようになるまで一定時間貯蔵します)
↓
3.金型成形(予備発泡粒を金型に投入して所定の形に成形します。)
予備発泡工程で成形品の倍率は決まります。
30倍の成形品がほしかったら、予備発泡で原料ビーズを30倍に、50倍がほしかったら50倍に発泡させます。
すなわち予備発泡の条件で硬さが決まります。
■倍率と硬さの関係は?
倍率は一般的に高いほど、成形品の感触は柔らかく、倍率が低いほど成形品の感触は硬く感じます。
弊社では5倍から90倍程度の発泡倍率を扱うことが出来ます。
■60倍ってどれくらいの硬さなの?
魚箱、保冷箱など一般的な容器であれば、50倍から60倍でしょう。
触った感じは柔らかいですが、スポンジのようにふわふわでもなく、しっかりしている感触があると思います。
指で押すと少し跡がつきますが、スポンジに比べて適度な硬さがあります。
ホームセンターに売っている板状の発泡スチロールは、おおむね60倍以上の発泡倍率です。
弊社では発泡スチロールのかたまり(ブロックと呼びます)の種類を、倍率によって下記のように分類しています。
(但し倍率は目安であり、ブロックの部位によって若干のばらつきがありますのでご了承ください。)
A:発泡倍率60倍以上のブロック
Q:発泡倍率50倍程度のブロック
S:発泡倍率30倍程度のブロック
■どの倍率を使うかはどうやって決めるの?
大まかに言って、下図のような感じです。用途によって適正な倍率がありますので、それをお勧めしています。
ですので、お問い合わせの時には用途もご連絡いただけると私どもも適切なご提案が出来るかと思います。
あくまでも下図は目安ですので、特殊な用途、または特別にこの性能、強度がほしいという場合はご相談ください。
やはり用途をご連絡いただくと私どもも考えやすくなります。
また原料の特性によっても、別の倍率を使った方が良い場合もあります。用途や欲しい性能をご連絡ください。
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